【鬼滅の刃】キ ス 魔 の 天 柱 は み ん な を 惑 わ せ る.

＊泣き虫さん＊ ページ14

No side



天元の治療を終える頃にはAの手当はすっかり終わっていたようで、アオイが片付けをしていた


天元は、治療を終えた直後に帰り、Aは帰る支度を始めている


『しのぶさん、ありがとうございました〜』

し「はい。いつでもいらしてくださいね」


お互いニコニコと微笑む
その周りにはホワホワとした雰囲気が流れている



『しのぶさ〜ん。はい、ぎゅ〜』

Aはしのぶに優しく抱きつく


しのぶは、一瞬驚いた顔をしながらもすぐにいつもの笑顔に戻る。

少し寂しそうな笑顔だ。



し「どうしたんですか。A」


『しのぶさん、せめて私の前では素直になってくださいね〜。

しのぶさんの笑顔は素敵ですが、詰め込みすぎているしのぶさんの笑顔は素敵じゃないです〜』



そのAの言葉にまたも驚く。少しばかり瞳が潤んでしまう


そんなしのぶを他所にAは、いい子いい子です〜、と言いながら頭を撫でる



し「もう……私の方が歳上なんですよ？」

『お姉さんです〜』


身長はAの方が全然上だが、歳はしのぶの方が上だ。
しのぶは、Aに泣かされまいと必死になっている



『泣きたい時は泣いてください。みんな、ここにいますよ〜』

し「……っ。はい…ありがとうっ。A」



Aはしのぶの額に口付けをする。
そっと。優しく。




＊




し「すみませんでした…」

『久しぶりに沢山お話出来て嬉しかったです〜
こんど、蜜璃さんも誘ってお茶でもしましょ〜？』

し「お休みが合えば、それもいいですね」


しのぶとAはまたお互い微笑み合う。
けれど、お互い、先程よりも明るい笑顔だ。

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