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「じ、実は二月前頃からこの村の人達が次々と失踪してしまいました。しかもそれから毎晩。
ここは小さな村と言えども600人余りの人達が暮らしていました。
今では半分もの人達が犠牲となっています。
かくいう私の家族も全員死んでしまいました…。」
そう言うと先程まで泣き止んでいた少女の目には、再び涙が溜まる。
『お嬢さんは、なぜ鬼の存在を?』
「えっと……気になってしまって…その……夜に、少し外に出てみたのです。そしたら、丁度家の角辺りで人間ではないものが人間を襲っていたんです。
それから次の日に、友人のおばあちゃんに聞いたんです。そしたら、それは鬼だ。って言われました。
今、次々と人がいなくなっているのは鬼の仕業だって……」
「私、怖くって……」
手を震わせながら語る少女にAは、何も言わずに手を取り、キスをする。
「へっ………??」
驚きを隠せない少女はキスをされた途端あわあわと焦りだした。
『安心してください、お嬢さん〜。私がその鬼たちを懲らしめてきますからね〜。
お嬢さん、お名前は〜?』
「ふぇっ……あ、の、野風と言います!」
『ふふ、素敵なお名前ですね〜。私は、Aって言います〜。今夜、その鬼たちを倒してきます〜。明日、ここでまた会いましょう〜?』
少女、野風はAの柔らかくも妖艶な笑みに魅入られた。
上品に口元を隠し、糸目をキュッとあげる仕草
その一つ一つの動作、全てが美しく見えてしまう
野「は、はい……」
野風は、顔をほんのり紅く染め狼狽えながらも返事をする
『それでは、また会いましょうね〜』
ヒラヒラと手を振り甘味処から立ち去るA
その後姿もまたとても美しい
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フレフレ組尊い(プロフ) - 話し方が無理 (2020年6月25日 12時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 夏目(プロフ) - ぴぇんさん» 分かりました。リクエスト承りました (2020年6月8日 21時) (レス) id: 1227add740 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぇん - 返信ありがとうございます!リクエストなんですが柱の飲み会…みたいな感じがみたいです!よろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2020年6月8日 20時) (レス) id: cc6da06cf4 (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 夏目(プロフ) - ぴぇんさん» ありがとうございます!地道に更新していきます笑 (2020年6月7日 20時) (レス) id: 1227add740 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぇん - あ、好きこれからも応援してます!更新頑張ってください! (2020年6月7日 16時) (レス) id: cc6da06cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五十嵐 夏目 | 作成日時:2019年9月9日 2時