ヨコハマギャングスタアパラダヰス─6 ページ31
谷崎「あはは、あまり期待しないでくださいよ、戦闘向きじゃないですから」
ナオミ「あら、兄様の能力素敵ですよ?ナオミだーいすき」
『お、おう、そうなのか…』
敦「…」
二人揃って目をそらした
「着きました」
金髪の女性についていけば、案内されたのは逃げ場のない路地
谷崎「…おかしい。本当にここなんですか?えぇと…樋口さん?」
何がおかしいのか、と思い谷崎さんの声に耳を傾ける
谷崎「無法者と云うのは臆病な連中です。大抵の場合、取引現場に逃げ道を準備しています。でも、ここはほら。捕り方があっちから来たら逃げ道がない」
そういえばそうだ。こんな逃げ道のないところでの取引なんて捕まえてくれといっているようなものだ
樋口「失礼とは存じますが、嵌めさせていただきました」
あぁ、もうこの人も闇で生きる人の目だ
どうやら本当に今日は厄日らしい
樋口「私の狙いはあなた方です」
樋口さんは携帯をだし電話を掛ける
樋口「芥川先輩、予定通り捕らえました。これより処分します」
その言葉を聞き、ため息をつく
───うわ、めんどくさ。安全な仕事だと思ったのに
樋口「我が主のためタヒんでいただきます!!」
樋口さんが銃を構える
前に出ようとするナオミさんの肩をつかんで後ろに引き戻し、そのまま前へと踊り出る
刹那、金属同士がぶつかり合う音が路地に響いた
『チッ……腕落ちたな…しょうがないか、サボりまくってたもんな』
こんなもの握るつもりもなかったしな〜と、手の中の短刀を見る
2発防げなかった。1発はなんとか軌道を変えたがナオミさんの腕をかすった。そしてもう1発は私の腕を貫通した
樋口さんは唖然としている
樋口「ま、まさか…この距離で、そんなちんけな短刀で、今の銃弾をすべてを弾いただと…?」
『いや、全部ではないよ』
谷崎さんは妹のナオミさんが怪我したことにより慌ててしまっている
敦はすっかり腰が抜けてしまっていて動ける状況ではない
谷崎「チンピラ如きが…………ナオミを傷つけたね!!」
谷崎さんが怒り狂っている
『まずいな……』
樋口さんに攻撃をする谷崎さんを見て小さく呟く
怒りに任せた攻撃は確かに協力かもしれないが、読みやすい上に、注意力も散漫になる
『敦、ナオミさんを安全なところへ……ッ!!』
突如、谷崎さんの背後から膨大な殺気を感じた
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素敵帽子くん - 続編へ! 話すなら#2でェ!! (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» ありがとうございます! いま、急展開です。 (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
無継(プロフ) - 素敵帽子くんさん» はい。設定が細かくてここまで設定を細かくできて凄いなぁ。って思いながら読んでました (2020年7月5日 19時) (レス) id: fbd5b2b374 (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» いや、読んでくださいました?? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» 私の 俺は君に惚れた。 読みました? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無継 | 作成日時:2020年4月28日 19時