【d!】弟扱いするんじゃない【男主】 (ページ21)

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■ ページ21

ut「んまい」

tn「たんとおたべ」

zm「これAに食わしたる」

『そんなでかいの食えん…』

男4人でご飯をつつきながら談笑する。1人で食事するよりも人数がいたほうが断然楽しかったが虚無に襲われた。
俺にも家庭がほしい。ほしいなぁ…。

対象的な4人で集まっても会話の内容は尽きず、時計は21時をさしていた。

tn「はえ～もうこんな時間」

ut「え？まだ21時やろ」

tn「ほら、Aはおねむになっちゃうから…」

zm「あっ…」

『俺は赤ん坊か』

3人を刺すように睨み付けるがまるで効果はなくニヤニヤと不敵な笑みで返ってきた。ムカつく。

みんなには勘違いしないでほしいから言っておくけど俺、21時でもおねむにならないからね！？

ut「ていうか酒買ってきてい？」

『そのまま帰ってくんな』

ut「ちゅめたい」

tn「あ、俺も行くわ」

『うん、行ってらっしゃい』

zm「俺待ってる」

ゾムが残ると言うので珍しいなと思いながら酒を買いに行く大先生とトン氏を見送った。

zm「A」

『なんだい』

zm「ふ」

zm「俺たち二人っきりやね」

『乙女か』

ニヤニヤしながら耳を触ってくるゾムを見つめながら苦笑いを浮かべる。

どうしたのゾムちゃん。乙女なの。

zm「Aはなんで俺のこと兄貴って呼んでくれへんの」

『そう言えばそういう話もあったな…いや、兄貴いっぱいいすぎてさ』

zm「俺だけでええのにな」

『ゾムニキ俺だけの兄貴になってくれるの？』

zm「めっちゃなる」

めっちゃなるみたいですよ。

そういやゾムは結構可愛がってくれるよなぁ。初めて会ったときもすぐ懐いたと思えばかわいいかわいい連呼していた気がする。
あれ？俺のことハムスターと勘違いしてない？

『俺には優しい兄ちゃんがいっぱいいるな』

zm「ん？シャオロンは兄貴ちゃうからな。あいつはただの遠い親戚やから」

『シャオちゃんだいぶ離れたな』

zm「兄貴俺だけやから」

『きみ束縛激しいね』

多分これが言いたかったから酒を買いに行かなかったんだろうな。

兄貴から遠い親戚に地位が変わったシャオちゃんを哀れみながら何となく嬉しそうなゾムに微笑んでやった。
俺のこと好きすぎだろ。

『俺のことだいすきだね』

zm「え、おん」

『待ってそんなリアルな反応されたら照れる』

顔を赤くしながら肯定するゾムはやっぱり乙女なのかもしれない。