episode 5-19 ページ28
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山下先生と送ろうと家を出て横に並んでいるが、昨日何があったかよく覚えていない。
『…先生、あの私昨日のことよく覚えてなくて…。』
山下「別になんもしてねえよ。」
そう言われて変なことを考えてしまい思わず恥ずかしくなる。
山下「俺はアリだと思うけど。」
『…え?なにがですか?』
山下「昨日の質問。」
山下先生は私の方を向いて私の頬に手をやって言う。
すると、真横で自転車が通る音がした。
その自転車は私の家の前に止まったようで、そちらを振り向くと
『匡平くん…?
なんでここにいるの…?』
匡平くんは私を軽蔑するような目で見たあと、私を置いて自転車を漕いで私の前からいなくなってしまった。
私が追いかけようとすると山下先生にグンっと腕をひかれた。
山下「追いかけてなんて言うつもりだ?」
『…それ、は…。』
なんであんな目で私を見たのか。
なんで私の家の前にいるのか。
山下「問題です。高3男子が毎日毎日、同級生のある女の子の写真を持ち歩いていました。
さて、この時の高3男子の心情をわかりやすく説明しなさい。」
『え…?』
山下「…あいつがここに来たのは多分毎朝、チャリでお前ん家の前通るためだ。
もし笑ってる顔が見られれば、少しでも声が聞こえればそれだけで元気出るんだよ。
…好きだから。」
先生はきっとお姉ちゃんに対してそう思っているんだろうな。
そう思うと、また胸が苦しくなった。
…でも、もし、それが正解なのだとしたら、
『いや、え、でも…じゃあ…え…』
匡平くんが私に取ってきた行動、あれも、あれも、あれも…?
頭の中がごちゃごちゃになってしまい、頭を抱えていると、いつの間にか山下先生は帰ってしまっていたようで、気づくと目の前にはいなかった。
❁ episode 5 END ❁
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みか - 短くてもウキウキできます! (2019年3月1日 6時) (レス) id: fc3e733821 (このIDを非表示/違反報告)
嵐 どーもと! - よろしく頑張ってください!(笑笑) (2019年2月28日 22時) (レス) id: 20a2e61dc4 (このIDを非表示/違反報告)
× 睡眠薬 ×(プロフ) - 嵐 どーもと!さん» こんばんは!おお!裏小説…!初めてなので上手くかけるか分かりませんがチャレンジしてみたいと思います!そろそろ短編作ろうと思っていたのでありがたいですっ。ありがとうございます! (2019年2月28日 18時) (レス) id: a84cda8c74 (このIDを非表示/違反報告)
嵐 どーもと! - こんばんはー 短編集を書くときに、できれば、裏小説も入れて欲しいです!頑張ってください! (2019年2月28日 18時) (レス) id: 20a2e61dc4 (このIDを非表示/違反報告)
× 睡眠薬 ×(プロフ) - 結城みいさん» ありがとうございます、頑張りますっ (2019年2月27日 18時) (レス) id: a84cda8c74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睡眠薬 | 作成日時:2019年2月12日 13時