崖っぷちホテル！ (ページ7)

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episode 1-06 ページ7

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-翌日-(next day

昨日から顧客名簿を渡され、翌日もハルとAは作業台でお互いに向かい合い、真剣に目を通していた。

だが、そんな2人に背を向けて江口は1人、厨房の片隅で競艇新聞を読んでいた。

人見知りなAとは真逆でテンションの高く積極的なハルのおかげで、Aとハルは昨日から仲が良くなったのだ。

『ね、ハルちゃん、これ見て…』

Aはなにか気になったのか、ペラペラと顧客名簿をめくってハルに見せた。

するとハルがいきなり立ち上がり江口の元へ向かった。

ハル「江口さん！江口さん！」

ハルは背を向けている江口の肩をバシバシと叩いた。

江口「なんだよ…。」

ハル「これ、10年前のなんですけど、やたらひとつのケーキが美味しかったってコメントが出てくるんです！
Aさんが見つけてくれたんですけど、どんなケーキなんですかねぇ…！」

江口「しらなぁ〜い。」

ハル「あれ？元気ないですねえ！どうしたんですかあ？」

江口「わかんだろお前…「ハッ！！！！」

江口が話してる途中でハルは高い声を上げた。

ハル「思いついた。思いつきました〜〜！」

すると、ハルは座っていたAの腕を引っぱり、厨房を出て行ってしまった。

江口「聞けよ…。」

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