崖っぷちホテル！ (ページ40)

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episode 2-19 ページ40

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裕司「お父さん、仕事大変そうで、疲れてると思って。美味しい料理食べて、元気になって欲しいと思って…。
だからこれに行きたいってお願いして。

…お父さん忙しいのはちょっと寂しいけど、
でもそれは僕のためだってわかってるから大丈夫で。
でも…お父さんが元気ないのは嫌で…。」

江口「お父様、おもちゃ屋さんをやられていると、裕司くんから聞きました。車のおもちゃが家中に飾ってあるって自慢げに話して。」

厨房からはハルとAがこっそり様子を伺っていた。

裕司「お父さん、いつも言ってたから。
おもちゃを買った時、みんなが笑ってくれるのが嬉しいんだって。
だから僕もお父さんに笑って欲しくて。」

敬三「裕司…。」

江口「裕司くん、料理の才能はあると思うんですけど、でも将来は絶対お父さんのおもちゃ屋さんをつぐんだ！って言ってて。
いやぁ勿体ないです。」

大村様は裕司くんの言葉に感動し、涙を流しながら目の前のフライを次々と口に運ぶ。

敬三「…うまい…っ！」

そんな光景を見かけた富田様が口を開いた。

富田「すみません、」

時貞「はい？」

富田「あれは？」

時貞「あ…あの子が調理の真似事をしたようですね。」

富田「へぇ〜っ、美味しそうですね！」

時貞「いやぁそれはどうでしょう。子供が作ったものですから。わさびお作りしますね。」

富田「あ、はい。」

富田様が笑顔で裕司くん達を眺めていると、裕司くんと富田様の目が合い、富田様は軽く会釈をした。

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