崖っぷちホテル！ (ページ30)

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episode 2-09 ページ30

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厨房では調理器具を片付けているAとメニューを考えている江口。

すると、厨房の扉が開き、元気よくハルが入ってくる。

ハル「江口さん江口さん江口さん江口さん江口さん！！！

高橋ファーム、タラの芽も取れるそうですよ！」

江口「あー…春野菜は素人が作った時の満足感が薄いんだよなあ〜…」

ハル「あ、じゃあクルマエビと一緒に出してもいいですよね？」

『あ、ハルちゃん、クルマエビそこに入ってるから！』

ハル「あぁりがとうございまあすっ！」

するとまた厨房の扉が開き、今度は宇海が入ってきた。

宇海「大村様、いらっしゃったそうですよ。」

江口「了解。俺ちょっと迎えに行ってくるから。」

ハル「はいっ！」

宇海「張り切ってますねぇ〜！」

ハル「はいっ！ってどうしたんですか、宇海さんその格好〜！」

宇海の作業着を見て目を丸くしたハル。

宇海「今回の協力のお礼に、高橋ファームに収穫の手伝いをしてくるんです。
個人的にマンゴーのお礼をしたかったのもあって。」

ハル「マンゴー？」

宇海「すみません、また冷蔵庫借りちゃいました。
これ、マンゴードリンクです！」

マンゴードリンクが入っているボトルを冷蔵庫から取りだして見せる宇海。

宇海「栄養価も高くて、これ飲むと元気になるんですよねぇ〜！作業にはぴったり。」

そう言ってボトルのキャップを開けてドリンクを口に運んだ。

宇海「くぅ〜〜〜っぁ！」

ハル「あ、そう言えばAさん、」

『ん？』

ハル「無理して江口さんって呼ばなくてもいいんじゃないですかあ？」

『なにが？』

キョトンとしているAに笑顔でハルが言った。

ハル「さっき言ってたじゃないですかぁ！竜二くんって！」

ハルの言葉に目を丸くして口を抑えるA。

ハル「あれえ？自分で気づいてなかったんですかあ！」

『…もしかして江口さん嫌がってた…？』

宇海「いや、そんなこと無かったと思いますよ。」

宇海が笑顔でそういうもAは作業台に突っ伏した。

ハル「Aさぁん！そんなに落ち込まないでくださいよう！

あ、じゃあ宇海さん、私達も準備が出来次第、高橋ファーム向かうので！」

宇海「はい。先に行ってますね。」

ハル「はい！！」

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