崖っぷちホテル！ (ページ26)

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episode 2-05 ページ26

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佐那が黙って受け取ると宇海は歩き出して言った。

宇海「ご存知の方もいると思いますが、私懸賞マニアでして。
懸賞はいいんですよ。ハガキを送ったその瞬間からワクワクが止まらない。
当たるか外れるかこれを逃したらもうチャンスはないかもしれない！

1度限りの大勝負！！

…つまりお二人には、元の役職に戻るというつまりお二人には、元の役職に戻るという権利をかけて1度限りの勝負をしてもらいます。」

ハル「はっ？」

宇海「なので、時貞さんには副支配人として。
江口さんには総料理長として、新企画獲得のための企画を考えてもらいました！

で、買った方が…希望の役職に戻ります。」

尚美「まーたなんか始めたよ…。」

ピエール「時貞さんが買ったら宇海さん副支配人辞めるってこと？」

時貞「宇海副支配人。…約束は守っていただきますよ。絶対に。」

宇海「もちろんです。」

『江口さんが勝ったら総料理長に戻れるってことですよね？！』

江口「お前…。」

宇海「もちろんです。」

Aの聞いたことに驚きの表情を見せる江口。

枝川「その勝敗。どうやって決めんの？」

宇海「お客様に喜んでいただけたかどうかです。」

宇海がそう答えると枝川は少し笑って言った。

枝川「そんなの曖昧じゃない。」

宇海「はい。ですから最終的には支配人に決めいただこうと思っています。」

佐那「えぇっ！？」

宇海「えっ？だってこのホテルの支配人はあなたですから。」

佐那「いや、でも…。」

枝川「その男守るために、不公平なジャッジとか辞めてね？」

枝川がそういうと、隣の長吉が手を挙げた。

長吉「いいですか？」

宇海「なんです？」

長吉「あの…、俺ポジションとかどうでもいいんですけど、そういう企画やったらやってみたいことがあって…。」

宇海「どうぞ。」

宇海にそう言われると長吉は立ち上がって口を開いた。

長吉「あの、お客さんに…、ベッドメイクの仕方を教えるっていうの、昔からやってみたかったんです。」

宇海「それはいいですね〜！素晴らしい！それも募集しましょう！」

長吉「え…？いいんですか…？！」

宇海「もちろんです。」

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