崖っぷちホテル！ (ページ25)

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episode 2-04 ページ25

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ハル「すみません！遅れました！」

『すみません…！』

宇海に集まるように言われ、事務室に遅れて入ってきたハルとAと江口。

長吉「最近勢揃いさせられてばっかりやなあ…。」

佐那「すみません…。宇海副支配人からまた申し出上がりまして…。」

尚美「またケーキフェア？」

佐那「忙しいところすみません…。宇海副支配人。皆さん揃いましたけど！」

佐那が給湯室に向かってそう言うと急いでジャケットを羽織りながら給湯室から飛び出してきた宇海。

宇海「すみません！私だけ支度に時間がかかって…痛っ…！」

近くの椅子の足でガタッと音が鳴るほどぶつけてしまったよう。

宇海は佐那の隣へ行き、咳払いしてから口を開いた。

宇海「実は、新企画開拓のために、時貞さんと江口さんに企画を考えてもらいましたあ！！」

宇海は"よっ！"と言いながら1人でぱちぱちと手を鳴らした。

事情がよくわかっていない周りはキョトンとした顔を見せる。

宇海「では時貞さん。発表していただけますか。」

時貞「私のプランはですね…、このインヴルサは老舗で、建物も魅力的ですし…。究極のセレブ体験をしていただくプランはどうかと…！」

宇海「あ〜！いいですね〜！」

時貞「ゲストにはスイートに宿泊していただき、超一流のもてなしを体験してもらいます。」

宇海「なるほど〜っ…。

では、江口さん。」

江口「俺はお客さんに一流フレンチの調理体験をしてもらおうかと。」

丹沢「それは〜…コストが高そうですね。」

やはり金銭面を心配する丹沢。

江口「近くに提携の高橋ファームもありますし、そこに食材はお客様自身の手で取ってもらって、それを俺と一緒にフレンチに仕上げるというプランです。」

宇海「なるほどぉっ〜！それも素晴らしいですね〜…！」

長吉「いや、ちょっと待って。
なんで2人は急にそんなことに…？」

佐那「それは…。」

宇海「これは、勝負なんです！」

宇海が満面の笑みで長吉にそう言うと"あ"と言って給湯室に姿を消してしまった。

次に戻ってきた時には何故か箱をもって出てきた。

宇海「これ！ロバの耳です！当たったんです！ここに喋るとストレスなんか発散できるというやつで、この辺に置いときましょ！」

佐那「あの宇海さん…？」

宇海「はい。」

キョトンとしている佐那に宇海はロバの耳が入った箱を渡す。

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