崖っぷちホテル！ (ページ14)

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episode 1-13 ページ14

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ｰケーキフェア 2日目ｰ(Cake Fair Second day

昨日の女子高校生がやってきたのは、また日が暮れた頃だった。

席に座らせ、頼んだのは昨日と同じもの。

「あ…オリージェンひとつ下さい…。」

ピエール「申し訳ありません、もうオリージェンは…」

『少々お待ちください。』

Aが横から笑顔で女子高校生にそう答えたあと、ピエールの腕を引き、厨房の中の冷蔵庫からオリージェンを取り出す。

ピエール「Aさん…！？」

『かえって迷惑だったら申し訳ないんですけれど、良ければ…！』

Aは笑顔でそういうとピエールにケーキの乗ったお皿を渡した。

ピエールはすぐに先程の席へ向かいケーキを出した。

ピエール「お待たせしました、オリージェンでございます。
昨日は失礼しました。」

ピエールは女子高校生に頭を下げた。

「こちらこそ…！まだ残ってたんですね…！」

女子高校生はそういうとぱあっと笑顔になり、厨房から覗いていたAも思わず笑顔になる。

すると、いきなりその女子高校生は顔を手で覆い、泣き出してしまった。

ピエール「え？どうしました？」

「なんでもありません…。すみません…っ！」

あたふたするピエールを牧田がじーっと見つめる。
昨日のように影から見ていた時貞と丹沢をもそれを見つけたよう。

厨房から覗いていたAも心配で眉をたらした。
泣いている女子高校生を見つけ、佐那は直ぐにかけよる。

佐那「如何なさいましたか！？」

「ごめんなさいご迷惑かけて…！
来なきゃよかったんです…ほんとにすみません…！」

女子高校生が勢いよく立ち上がり走ろうとすると、大田原にぶつかり、大田原が持っていた水が制服にかかってしまった。

去っていく女子高校生を佐那とピエール、それからAまで厨房を飛び出して行った。

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