心地よい音と爽やかな景色まで (ページ5)

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汐恩side

今年もバレンタインの季節がやってきた！

正直に言うと、俺は普通にモテると思ってる

なんてったって、最大の武器が顔だからな。

毎年もらうチョコの量だって、学年で1、2位を競ってる。

でも俺は、Aのくれたやつしか興味がない。

Aはチョコが好きじゃないからって、クッキーをくれる。ほんとに、おいしい。1番おいしい。

まあA以外にもらったやつも、妹のみおと分けて食べるんやけどな。

ピンポーン

あ、きた！Aや！

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A「汐恩、これ今年の。あとね、わたし…」

『ありがとう。美味しいんやろな？』

A「うちを誰やと思ってんねん」

急な変な関西弁！！かわいい。やっぱかわいい。

『下手な関西弁やめや、！なんか言おうとしとったやん、なに？』

A「あー…わたし汐恩らと違う中学行くことになった」

『え？』

ちょっと待ってや。Aがおらんくなるってこと？そんなんいやや。

A「いや、引っ越すとかそういうことじゃないんよ」

A「ただ、公立じゃなくて私立行くってこと」

『じゃあ、Aの家は変わらへんってことやな』

『よかった…！おらんくなるのかとおもったわ』

A「なにそれ笑勉強がんばったの褒めてよ」

『Aは昔から頭よかったもんな。それだけは褒めたる。がんばってな』

A「それだけはってなんやねん」

『はいはいはいはい。』

A「あと1ヶ月、楽しもう！！！！」

『永遠の別れちゃうやん！やっぱアホなんちゃう？』

こいつとはずっと仲良いままだと思ってた。

学校が違うくても、好きでいれば一緒にいれるって。

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