心地よい音と爽やかな景色まで (ページ39)

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迎えたクリスマスの日、私たちは水族館へ行った。

クリスマスに水族館デートってベタだけど、隣にいる人が汐恩ってだけで特別に変わる。

鶴「ん」

まただよ、んって言って手出してくるの。

顔も相まって、犬かと思うわ。

まあ犬と飼い主とやること逆だけど。

少しいじわるしたくなった。

『なに？ちゃんと言ってくれないと、わかんないわ！』

鶴「それ、兄弟で流行ってんの？笑」

鶴「こないだ、一成と遊びに行った時一成もやってた」

『知らん！！！』

鶴「しゃーないな、……手を繋いでほしいです」

鶴「なんで、お前が照れとるん？」

思ったより恥ずかしかった。

これからは、もうやめとこ。

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帰り道に、わたしの家に寄った。

『汐恩、渡したいものがあるの』

鶴「なに？」

『ちょっと重いけど…。』

鶴「うっわ！ライフガードやん！」

鶴「しかもいっぱい！怪獣やん！」

『何それ笑』

鶴「今学校で流行ってんねん」

『あいかわらず、楽しそうで何よりだわ』

『あと、これも』

鶴「マフラー？こんなにええの？」

『うん、喜んでくれたみたいでよかった』

鶴「…一応俺からもあんねん」

鶴「ちょ、後ろ向いて」

そう言われて後ろを向くと、ふと首にかけられたネックレス。

『え、かわいい…。』

鶴「めちゃ選ぶん大変やったんやで」

「汐恩〜〜、ありがとう〜〜‼︎」

ネックレスには、私と汐恩の名前が刻まれていた。

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