心地よい音と爽やかな景色まで (ページ15)

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『もしもし、めっちゃ早かったね』

景「だって、早く声聞きたかったんだもん」

何この慣れてる感じ...。

だけど、心臓の鼓動がどんどん早くなっていくのを感じていた。

電話でももちろん面白くて、たくさん笑った。

気付いたら、だいぶ長い間話していたみたいだ。

景「Aちゃん、今度遊びに行かない？」

『また急だね』

『わたし可愛くもないしスタイルも良くないよ』

景「何いってんの？そんなの気にすることじゃないじゃん」

これまでのヘラヘラモードから急に真面目なトーンでそう言われた。

『本気で言ってる？』

景「もちろん」

『じゃあ、行く。』

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『ユリーーーーー、聞いて』

『前、Ｎ校の景瑚先輩の話したじゃん？遊び誘われた！！』

ユリ「よかったじゃん！やっぱAは可愛いんだから、恋してるほうがいいよ！」

『可愛くないから』

『ていうか、景瑚先輩絶対おしゃれなんだけど！どうしよう！』

ユリ「大丈夫だよ、私がヘアセットしてあげる」

『だいすき、持つべきものは手先の器用な友達だね』

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ついに景瑚先輩と会う日になった。

朝からユリとあーだこーだ言いながら、何とか服も化粧もヘアセットもまとまった。

ユリ「いってらっしゃい。Aはいつもどおりしとけば大丈夫だから」

『ありがとう。行ってきます！』

これまでにないくらい心臓が高鳴っていた。

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