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司書室の主2 ページ4

『…!ない!ないない!マントがない!』
「どうしたの司書さん。」
『あっ!芥川さん!私のマント知りません!?』
「マントって…?」
『ほら!いつも私が使ってる!』
「あぁ…。あれね。」

そしてAは芥川の次の言葉に驚く事になる








「燃やしたよ。」





『………え?』





芥川は微笑みを浮かべながらもう一度

「だから、燃やしたよ?」




『な、な、……んで……?』
「君が人に対して猜疑心を持ってるのは分かる。君の今までの境遇を考えれば仕方のない事だというのも理解してる。でもね、」



「少しは僕達に歩み寄って欲しい。」

『芥川、さん。』

「少なくとも僕は頑張ってる君を蔑ろにはしないし、軽んじたりしない。きっと他の文豪達もそうだよ。」

「昨日、織田君から聞いたよ。顔の美醜が理由だって?全く、君は本当に嘘が下手なんだから。」

『だ、って、私、本当に怖い、視線が、』
「少しは僕達を信じてよ。」
『あ、芥川さんの事は信じてるよ!あと、秋声と織田さんは!で、でも、他の人が皆貴方達のように、私に、普通に、接してくれるか分からないんです!』

「君は本当にめんどくさいなぁ。」
『う、だって、怖い。知らない人が怖い…。人は平気で他人の努力を嘲笑うの。どれだけ努力しても、…ほ、誉めてくれないの…。』
「君のそういうしおらしい所は可愛いんだけどねぇ。」
『うぐっ。……だから閉鎖的なこの空間は私の聖域なの。』
「そんなに人が怖いなら…。」

芥川はぐっとAに顔を近づけ





「僕と一緒に本の中に逃げよっか。」


低く甘い声で囁かれる

悪魔の囁きだ



『それは駄目。』
Aはキッパリと拒否した






「答え、出てるじゃない。」
『……私は、拾ってくれた館長の恩に報いる為にまだ、まだ、死ねない。』
「うん。そうだね。」
『で、でも、知らない人の前は怖いし、』

Aはぎゅっと芥川の裾を掴み上目遣いで



『そ、側にいて…?』




「ん"ん"…!!!」

芥川は必死に口元を手で覆い、明後日の方向に顔を背けた




『え"っ!?芥川さん!?』
「こっちを見ないで。お願いだから。」






「(僕の司書さんが今日も凶悪的に可愛い過ぎる!!!)」





芥川も所謂司書馬鹿だった



アホの子ほど可愛いとはこの事か

出来る事なら皆の前には出したくなかったし
自分だけが可愛い司書を独占したい
そう思っていたのだ


だが、それは一番司書が望まぬ事だ


それを分かっていたから外に出す決意をした

小ネタ そうだ!秋声が主役のギャルゲーを作ろう!→←司書室の主



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おこめ(プロフ) - 夢さん» 太宰で1500注ぎ込んだら三回連続幸田さんが出てきた悲しみ。あと、チャリンキー来すぎ。うちのチャリは定員オーバーです。 (2020年5月29日 16時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
- わかりみが深い…私も太宰とオダサクいても安吾がこん・・。レシピは揃ってるんだ、太宰と朔太郎という安吾を呼ぶのに必要な人は揃っているんだ!なのになぜ南吉ばっかくるんだああああああああああ (2020年5月29日 13時) (レス) id: ed90ac981f (このIDを非表示/違反報告)
- ポリポリポロンポロン・・・ (2020年5月28日 12時) (レス) id: ed90ac981f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2020年5月26日 16時

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