王と皇帝は相容れない筈だったpart3 (ページ9)

今日:13 hit、昨日:6 hit、合計:29,040 hit

意外な訪問者2 ページ9

ヒロインside

竹見を部屋に入れ

『そこのクッションに座ってくれ。私は紅茶を入れてくる。ダージリンでいいか？』
「いえ！そんなお構いなく！」

『お待たせ。』
竹見は居心地が悪そうに座っていた
私はミニテーブルに紅茶とクッキーを置いた

『で、君は生徒会長である私に相談があるんだな？』
「はい。一生徒として相談に来ました。」

あの、と竹見が視線をさまよわせ
「す、好きな女子を振り向かせる方法を教えて下さい！」
『………？恋愛相談？』
「はい。恋愛相談です。」
『私に？』
「はい。生徒会長に、です。」

『相談する相手間違えてないか？』
「…ええ!?で、でも会長しか頼れる人いなくて。お、お願いします！見捨てないでください！それに会長、野坂君と付き合ってるじゃないですか！」
『いや、見捨てないけど、私が適任かどうかはちょっと。』

竹見はシュンとへこんでしまった

『はあ。まあ仕方ないな。正直自信ないが話を聞くよ。』
「！ありがとうございます！」

『なる程な。結構清楚で真面目な子なんだな。』
「はい。」
テレテレと顔が情けない事になっている
『で、どこまでいった？』
「ええっ。どこまでってその。」
私は待つ

「手、手を繋いでデート、とか。」
『デート、キスは？したのか？』
「きききき、キス!?鱚!?」
『接吻だな。』
「い、言い直さないで下さいよ！」
ま、まだです。と真っ赤になりながら答えた

『まあ、まずはキスをするとこからだな。そんな空気になったらしてしまえばいい。やったもん勝ちだ。』
「む、無茶言わないで下さいよ！会長は男前過ぎます！」
「はっ!?まさかもう野坂君と!?」
『いや、まあ。キスくらいは。その先はまだだが。』
「そ、その先!?え、それは、その。あれですか!?神っちゃう事ですか!?生命の神秘ですか!?」
ぼ、僕は、まだ、そこまでは
そう言って倒れた

『これ、どうしよう。竹見の部屋分かんないしなぁ。』

とりあえず竹見を背負い部屋を出た

続く

あとがき
竹見って可愛いよね