凄いモヒカンだな… ページ21
ヒロインside
『そういえば、有人さんは元帝国で次に雷門、そして星章か。転々としてるな。』
今の帝国のキャプテンは
あの眼帯君か
シュート技も強力だな
しかしペンギンか
灰崎もペンギンだったよな
『ペンギン、可愛いなぁ…。』
私は地中から出てくるペンギンに釘づけだった
「なあ、風丸。あの女子に見覚えあるか？」
「いや、制服も帝国のではないし。誰だ？」
「誰かのファンとかじゃあねぇの？」
「不動！10分遅刻だぞ！」
「はぁいはい。すいませんねぇ、キャプテンさん？」
「くっ！いい加減皆と足並みを揃えて行動してくれ！お前のせいでチームの和が乱れるんだ。」
「佐久間、俺はあの女子に声を掛けてくる。練習を進めててくれ。」
「ああ、分かった。」
『随分揉めてたな。今の帝国は大丈夫か？』
しかし不動明王、孤高の反逆児、だったか？
なるほど、実力はあるが連携は全然か
だが、一度(ひとたび)歯車が重なれば良い連携になれそうだな
要チェックだ
「おい、そこのお前。」
『うん？私か？』
「ああ。お前は一体どこから入った。全く、警備は何をしているんだ…。」
『私は王帝月ノ宮サッカー部のマネージャー。柊蓮です。影山総帥からの許可は取ってある。少し君達の練習風景を拝見させて貰った。』
「王帝月ノ宮、だとっ!?」
『ふむ。でも、これ以上見ても得るものは無さそうだな。』
私は出ようと踵を返した
「おいっ！それはどういう事だ。」
佐久間と不動がいた
「はんっ！何様のつもりか知らねぇがマネージャー風情が舐めた口聞いてんじゃねぇぞ！」
『？私は事実を述べただけだが。』
『君達の実力では王帝月ノ宮に勝つどころか本戦に進む事も出来ないよ。』
「何ぃ!?」
『おっ。もうこんな時間か。じゃあな帝国イレブン。皇帝ペンギン二号は中々にかわ…じゃなくて高威力な技だったよ。収穫もあったし、来て良かったよ。』
私は観客席を出た
prrrr
「はい。野坂です。」
『ああ。野坂？私だ。』
「私私詐欺は間に合ってます。」
『ふっ。…西蔭に代わってくれ。』
「可愛い冗談じゃないですか。ムキにならないで下さい。」
「あ、先輩。今帝国学園の近くにいるんです。合流しませんか？」
続く
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作者名：おこめ | 作成日時：2018年11月1日 17時
