王と皇帝は相容れない筈だったpart3 (ページ14)

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野坂のモンスターペアレンツ爆誕ページ14

ヒロインside

野坂の目に写る私は酷く怯えたような顔だった

『何故だ。何故お前はそこまで知っている。』

野坂は微笑みを浮かべたまま何も言わない

『野坂、お前は私に何を求めているんだ。何故、そんな目をする。私はお前の想いに答えられないのに。』

「僕は蓮に同情してる。君の闇は思ったより深かった。けど、僕は君を手放す気はないし、逃がす気もないんだ。ごめんね。」

「僕の好意には答えなくていいよ。それはそこまで重要じゃないから。ただ、僕の目的の為に一緒に戦って欲しいだけ。それだけだ。」
「今のところ君だけなんだ。僕の病気を知る人は。」

『心配しなくてもそれは大丈夫だ。ただ、私は君の好意に返せる物がないだけ。当初の目的はきちんと果たすよ。』

私は笑顔を作り、そう告げた

ジクジクと痛む胸を押さえ込みながら

さて、部屋まで戻ったが
私の事を野坂に教えた奴がいるとすれば

『御堂院、宗忠…!!』

私は酷く怒りを露わにした

勝手に私のことを調べたから？

違う

野坂に私のことを教えたから？

これも違う

野坂にあんな事を言わせたからだ！

優しいあの子に言わせてしまったから

私は御堂院にも
自分自身にも怒っている

私は一度御堂院に言ってやりたい事が出来た
マネージャーとしては最悪だが
私はそこまで聖人じゃないからな
マネージャーとしての仕事が始まる前に行かなくては

月光エレクトロニクスへ

それこそが御堂院の思惑とも知らずに
私は殴り込みを決意した

あとがき

俺、この連載が終わったら
氷浦の夢を書くんだ…。