第弐の怪異 重ね嘘2 ページ4
「未来に起こる夢を見せる、つまりは予知夢よね？」
『…桜さん。』
こと、と紅茶を私の目の前に置き向かいの席に座る
『断片的な部分しか見せてないです。』
「なんで？」
『それは…。』
「制御出来ないわけじゃないよね？だってA…、もう全部覚えてるんでしょ？なら、もう彼らといる理由、ないよね？ねえ、なんで全部見せないのさ？ねえねえ？なんで？」
「あ！分かった！彼の事好きなんだ！」
『違う！！』
『わ、私は好きになっちゃいけない…、彼をもう不幸にしちゃいけない…、頼光の、子孫を好きになっちゃいけない…！』
「こーいうの何て言うんだっけ？いんかん？」
「因果よ。」
「そーそー！インガインガ！」
「可哀想で可愛いよねAって。」
桜はつかさをちらっと見て
大きな溜め息をついた
「ねえAはいつ死ぬの？」
『…え？』
「俺、Aが欲しいなぁ…。君が死んだら迎えに行ってあげる。そしたらずっと、ずうっと一緒にいられるし！」
『……。』
つかさは私の首筋にすり寄ってきて
「いつ死ぬの？今？明日？それとも来年？あ、俺が殺してあげよっか？Aは特別だから痛くないように殺してあげる。」
『つ、つかさ、』
つかさの手が私の首を掴む寸前
「強引な男は嫌われるわよ。」
「え！そうなの！？」
意外にも桜の一言で身を引いた
「俺、君には嫌われたくないなぁ。」
私はほっとした
時計を見るとそろそろ1限目が始まる時間だった
『私、もう行きますね。』
「ええ。いってらっしゃい。」
「えー！俺、まだ話したいー！」
つかさの声を無視して部屋を出た
「あ！Aさん！お久しぶりだね！今日こそ俺と連絡先交換して！」
『…ごめんなさい。貴方誰ですか。』
「もううっかり屋さんだなぁ！お嬢の永遠の僕、夏彦ですよ！」
『そう、春彦さんっていうの。』
「あれ？ちょっと惜しいなぁ、夏彦ですってば！」
『冬彦さん、そこ退いてくれませんか？』
「え…、あ、はい…。」
「俺、Aさんに嫌われてるのかなぁ。」
あとがき
まさか私が花子くんにハマるなんて…
一応単行本は1巻から12巻までと0巻、あと放課後もあります
寧々ちゃんが長生き出来ますように
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めだかの箱庭 - とても面白いです!更新楽しみにしてます! (2020年5月26日 22時) (
レス) id: 22e06c1135 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - ルルさん» わあい！初コメだ！ありがとうございます！ (2020年3月19日 7時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 面白いです！更新頑張ってください！！ (2020年3月18日 19時) (レス) id: 8704b5e388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2020年3月17日 12時
