入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep6 said Jyuto ページ37
俺は車を走らせる
密売者のいる刑務所へと
扉を開け、部下へ声をかける
「いつまで尋問に時間をかけているのですか。早く仲間の居場所を吐かせなさい。」
「それが中々口が堅くて…。」
「ッチ」
「っへ!中王区の女共に首輪付けられてる犬風情が俺から情報を取れると思うなよ。捕まったのだってわざとだっつーの!」
「随分威勢の良い犯罪者ですね。貴方、ご自分の立場を理解出来てます?」
「七三の眼鏡、…嗚呼、てめえか。アイツらが言ってた入間ってのは。」
「だったら何です。」
目の前の男は俺を見た途端笑いだした
「ふっ、くはははは!こいつぁ、傑作だなぁ!」
「何が可笑しい。気でも狂ったか?」
「いやぁ?素面だぜ?だが、これが笑わずにいられるかよ!っはぁー…、久しぶりにこんな笑ったな!捨てゴマになった甲斐あったなぁ?」
「何…?」
「今頃、アンタの大切な女は俺の仲間といるだろうぜ。」
「は…?」
そんな空気をぶち壊すように俺のスマホが着信を知らせる
「…珠久里さん?」
捕まったなんてやはり嘘だったのだろう
俺は少し落ち着きを取り戻し、電話に出る
しかし目の前の男は変わらずニヤニヤと不愉快な笑みを浮かべていた
「珍しいですね。貴方から電話なんて。」
『入間さん…!助け…!』
は?
ガシャンとスマホが落ちる音が聞こえた
「おい!A!聞こえてるか!何があった!」
しかし無慈悲にも通話は切れていた
ふつふつと怒りと殺意が込み上げてきた
此処でこいつを殺すのは簡単だ
だが、殺してしまったらアイツの居場所は一生聞けなくなる
ふぅ、と息を吐き出し
鉄格子を蹴る
「おい。随分舐めた真似してくれたな?俺が温厚な内に早くアイツの居場所を吐き出せ。そうしたら楽に殺してやる。」
「誰が話すかよバーカ!」
「…そうかそうか。お前は痛いのが好きなのか。気付かなくて悪かったな。…何方か釘と金槌を持ってきて下さい。」
「は、一体何を…?」
「早くなさい。それとも貴方から消えたいですか?」
「は、はぃぃぃ!今持ってきます!」
「はん!何されたって吐かねえよ!」
「そうですか。素直に話した方が良かったかもしれませんけどねぇ。」
「も、持って来ました…。」
「はい。ありがとうございます。貴方達は下がって結構ですよ。…今から此処は地獄になりますからね。」
「え、え?入間巡査部長?」
俺は部下達を部屋の外へと追いやった
続く
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おこめ(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます!ほわぁっ!?こんな駄作を面白いと評価していただいてありがとうございます!ご期待に添えるよう頑張ります! (2019年12月11日 7時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - タイトル見てすっ飛んできました。新鮮なお話でめっちゃ面白いです~!これからの展開が物凄く気になります。更新応援してます! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 猫腹さん» コメントありがとうございます!凄く励みになります!頑張りまぁっす!! (2019年12月7日 20時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
猫腹(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く好きです、頑張ってください (2019年12月7日 19時) (レス) id: 437f4e7ef6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おこめ | 作成日時:2019年12月5日 23時