野坂悠馬は嫉妬深い ページ29
ヒロインside
過去を話し終えたらすっきりしていた
きっと誰かに胸の内を知って欲しかったのかもしれない
「…君も母親に翻弄されていたんだね。」
『野坂？』
「ううん。こっちの話さ。それよりそのリボンいつまで付けてるの。男から貰った物をみすみす見逃せる程僕は甘くないよ。」
『うん、本当は外すべきなんだけどね。タツヤの為にも自分の為にも。』
「それに、君は過去を乗り越えたと言ったが完全に乗り越えられていない。」
『!?何故だ。』
「何故なら君は可愛い物が好きだろう？それは、過去母親に可愛い物を好きでいなければならないという暗示をかけられていたから。君は可愛い物、つまりは母親の暗示がまだ溶けきっていないんだ。」
「だから、僕に全て委ねればいい。」
その暗示ごと僕が君を包み込んであげよう
そう言った野坂に私は頷いた
「あ、そうだ。僕が今度君に似合うバレッタを探しに行くよ。リボンはそのままでいい。」
『いいのか？』
「うん。まだ君には必要なんでしょ。」
『ああ、私はタツヤに言わなきゃいけないんだ。』
『もう、迎えはいらない。君の姫は死んでしまったから、って。それを言うまでは戒めとして付けておくよ。タツヤに振られるためにね。』
「…やっぱり気づいていたんだ。」
『野坂も私の話で分かっただろう？タツヤが好きだったのは昔の綺麗で汚れない純粋なお姫様な私。誰かに守られないと生きていけない弱い私だ。今の私ではないよ。』
「ところでサッカーの試合は初めて見たんだよね？」
『いや、初めてではないんだが、しっかり見るのは初めてだ。』
「どういう事？」
『お日さま園でも皆と見ていたが、私は試合を見るタツヤを見てたから。それにサッカーをするのもタツヤが喜ぶからという不純な動機からだ。』
「…ふーん。随分惚れ込んでたんだ。」
『まあな。柊家に来たらめっきり見なくなったよ。見たらタツヤに会いたくなるからな。』
「あ、そう。」
『………。もしかして拗ねてるのか？』
「拗ねてない。」
『じゃあ、嫉妬か？』
「…………。」
『無言は肯定とみなすぞ。』
「へぇ。それって皇帝だけに？」
……………………
『そろそろ帰ろうか。』
「…うん。」
帰る足取りは来た時よりも軽かった
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おこめ(プロフ) - 恭弥君尊きさん» 分かります。野坂悠馬は尊い。おこめはOPで野坂がでる度手を合わせ拝んでます。ありがたやありがたや…。 (2018年12月2日 20時) (
レス) id: bdc7861eff (このIDを非表示/違反報告)
恭弥君尊き - 初コメ失礼します！この小説、もっっっっっのすごく良いですね！最っ高です！野坂君尊き。発狂しました。親いなくて良かった。切実に これからも更新頑張って下さい！←(できる範囲で) (2018年12月1日 14時) (レス) id: 7d77e3de06 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 闇雲夜月さん» ふわぁ！初コメやで！ありがとうございます！社会人の私としては小説を書く事がいいストレス発散になるんでどんどん書いていきますよ！いいっすよね、野坂と佐久間。おこめは美少年大好きですから。 (2018年10月25日 9時) (レス) id: bdc7861eff (このIDを非表示/違反報告)
闇雲夜月(プロフ) - 面白いです！これからも投稿頑張ってください！ちなみに私も野坂や佐久間推しなので仲良くしてほしいです(*^^)v (2018年10月24日 21時) (レス) id: d5dd056e77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2018年10月22日 20時
