灰崎と野坂 ページ24
ヒロインside
機嫌が悪そうな野坂と
私のせいで機嫌が悪い灰崎
二人の視線が交差する
「むぐ！むぐぐー!!」
「先輩。いつまでそれを掴んでるの？」
おっと忘れてた
すまんなと言って灰崎を離す
離した途端灰崎は噛みつく勢いで野坂に突っかかる
「てめえは!!王帝月ノ宮の野坂!!」
まるで親の仇をみるような目だ
「君は、確か、星章学園の灰崎か。」
対して興味がなさそうな野坂
「てめえのせいで！てめえ等の、アレスの天秤のせいで茜が！」
そう言って野坂に掴みかかろうとしたが
私が腕を掴み足払いをしマウントを取る
「ぐっ…！離せよ！」
『離さない。お前は私の皇帝に牙を向けた。…離す訳にはいかない。』
アレスの天秤の話は気になるが主人に牙を向ける人をみすみす見逃す訳にはいかないのだ
「てめぇは、こいつ等が何をしているか知っているのか！」
『知らないな。野坂が何をしたいのか、何をしているのか。だが野坂は意味も無く人を傷付ける男ではない。…私はこんなに優しい男を見たことがない。最も、君が野坂の何を知っているのか私の知る由もないが。私は自分の目で見た物しか信じない質でね。』
すまないが、野坂に牙を向けた時点で君は私の敵だ
ぐっと力を入れる
「くぅっ…！」
「先輩、離してあげて下さい。」
そう言われ渋々手を離す
「君の言いたい事は分かったよ。けど僕は立ち止まる訳にはいかないんだ。」
彼の目が全てを物語っていた
灰崎の恨みすらも受け入れて
『野坂、お前。』
野坂の顔色が悪くなってきた
そろそろ発作が来るな
野坂の手を引き、歩いた時
「おい！女！てめぇはいいのかよ！それで！」
復讐に燃える男とは思えないくらい優しいな
私は振り向き
『私は彼の騎士だ。騎士が主人を信じないでどうする。彼が私も目的のための駒とするなら。』
手を離して野坂に跪いた
『どうか、爪の一欠片までお使いください。私は貴方の勝利のために。』
それはまるで呪いのような誓いだった
勝利以外認めないという重い誓いだ
だが、私は言おう
貴方が立ち止まる事がないよう
「ありがとう僕の騎士。僕は君の期待に答えてみせるよ。」
少し泣きそうな顔で笑っていた
その光景は騎士が王に跪き誓いを立てるような神々しさがあった
灰崎はそれを眩しそうに見ているだけだった
あとがき
灰崎とこんなに絡ませる予定はなかった
すまんな、こんな扱いで
けど灰崎って復讐復讐言ってる割に優しいとこあるよね！茜ちゃんの教育の賜物かな。
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おこめ(プロフ) - 恭弥君尊きさん» 分かります。野坂悠馬は尊い。おこめはOPで野坂がでる度手を合わせ拝んでます。ありがたやありがたや…。 (2018年12月2日 20時) (
レス) id: bdc7861eff (このIDを非表示/違反報告)
恭弥君尊き - 初コメ失礼します！この小説、もっっっっっのすごく良いですね！最っ高です！野坂君尊き。発狂しました。親いなくて良かった。切実に これからも更新頑張って下さい！←(できる範囲で) (2018年12月1日 14時) (レス) id: 7d77e3de06 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 闇雲夜月さん» ふわぁ！初コメやで！ありがとうございます！社会人の私としては小説を書く事がいいストレス発散になるんでどんどん書いていきますよ！いいっすよね、野坂と佐久間。おこめは美少年大好きですから。 (2018年10月25日 9時) (レス) id: bdc7861eff (このIDを非表示/違反報告)
闇雲夜月(プロフ) - 面白いです！これからも投稿頑張ってください！ちなみに私も野坂や佐久間推しなので仲良くしてほしいです(*^^)v (2018年10月24日 21時) (レス) id: d5dd056e77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2018年10月22日 20時
