オカルトオタク が 現れた！ ページ5
「おや！お早いお帰りですね藤田サン！」
「帰れ。」
「Oh！そのように冷たい事仰らないで下さい！貴方と私の仲じゃないですか！」
『え…。藤田さんって小泉さんとそういう関係…？』
「断じて違う！」
「フラれてしまいました。Aサン傷心なワタシを癒して下さぁい。」
『(めんどくさ…)…あ！あそこに狸の物の化が！』
「オゥ！狸の物の化！？」
「何っ！？」
藤田は刀を構え、小泉はAの視線の先を探す
『小泉さん、あっちに行きましたよ。』
「ありがとうございまス！」
待って下サぁい！と見えるはずがないのにAの指が指した先に走り去って行った
『私、小泉さんは扱い安い人だから好きですよ。まあ、藤田さんも一瞬騙されたのは予想外でしたけど。』
「黙れ。紛らわしい。」
『ふふ、本当に可愛い人ね。』
「貴様…。」
『大丈夫。貴方の秘密は守るわ。だって私』
『貴方の大ファンだもの。』
夜、藤田が寝た後Aは庭に出た
庭から見える夜空が好きなのだ
特に欠けた月が出てる日は
「やあやあ！Aちゃん！明治時代は楽しんでるかな？」
『出たな諸悪の根元！さっさと芽衣と私を未来に帰せ。』
「おや。この時代は気に入らないかい？」
『そういう問題じゃない。』
「ならどういう問題かい？」
『何？』
「君は思い出さなきゃならない。」
『何、を？』
何故かチャーリーの言葉が私の心に突き刺さる
ドクンドクンと心臓が早鐘を打つ
「君が何故、此処に来たか。何故芽衣ちゃんを頑なに守ろうとするのか。」
『何故来たって、あ、貴方が連れて…！っ、いた…！』
唐突に頭が割れそうなくらいの頭痛がした
「僕はね、きっかけを与えたに過ぎないんだ。君の悲願成就の為に少しだけ背中を押した。ただそれだけ。」
『何を、知ってる？』
「君が芽衣ちゃんに向ける愛、全てさ。」
「君の愛は美しいよ。誰よりも高潔で繊細だ。でもきっと芽衣ちゃんは望まないと思うなぁ。」
『私の知らない、私の話をするな！』
「僕は知りたい。君の願望が果たされた時、芽衣ちゃんはどうなるんだろう。君はどうするんだろう、って。」
『悪趣味ね。反吐が出る。』
「あぁっ！その冷たい瞳！いいよ！ゾクゾクしちゃう！」
『気持ち悪いわ。』
「はぁん！もっとぉ！」
『お一人でどうぞ。』
私は庭でびくんびくんしている変態に目もくれず家に入った
私は芽衣と現代に帰る
何故かその言葉が酷く滑稽で
薄っぺらい響きとなって私の胸に鎮座した
続く
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←猿と犬、水と油
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YvrRki(プロフ) - 「猿と犬、水と油」の話が1番面白かったですwww腹筋がヤバかったですwwそれに，藤田夫婦の組み合わせが良いなと思いました！←(夢主のオチが決まってないなら藤田さんオチを希望したいです)とても面白かったです。更新頑張って下さい！待ってます！ (2020年8月1日 3時) (
レス) id: b2db9da73f (このIDを非表示/違反報告)
緋色(プロフ) - 初めて読みましたが面白いです！最強お姉さまの予感がひしひしと！頑張って下さい(^_^) (2019年12月10日 15時) (レス) id: 7aac061d13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2019年10月4日 4時
