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上杉軍の場合 ページ6

「母上になってほしい。」
『私、まだそんな歳じゃない。』
「いやコイツが言ってんのはそういう意味じゃねえから。」
『えぇー…。だって謙信さん上品過ぎて無理。』
「まぁ、確かにお前みたいな山猿とは釣り合わねーよな。」
『るっせワンコ。耳ん中に百足詰めんぞ。』
「おぞましい嫌がらせだな!?やんなよ?ぜってーやんなよ?」
『フリだな?了解した。とっておきの百足を用意しよう。』
「……僕は、」


『?』
「景勝?」

「僕はAを母上って呼びたい。だから、父上と結婚して?」
『…ッハ!今一瞬頷くとこだった!上杉景勝、恐ろしい子…!』
「コイツは止めとけ。上杉が破滅するぞ。」
『そうそう、上杉の財産をしゃぶり尽くして…っておーい!私は悪女か!』
「そうですよ。彼女は止めておきなさい。」
「景持さん。」
Aは突然現れた男を見て後退った

『で、出たな、上杉のお色気担当の景持!』
「彼女に謙信様の正室は荷が重すぎます。なので、私が貰い受けましょう。」
『笑顔で何を言ってんだこの人…。頭湧いてんのか?』
「そういえば、城下町で耳にした噂なのですが、何やら私が町娘を食い荒らしているという不誠実な話題で。心当たりはありませんか?」

「いや、知らねえッス。」
「景持さん、そんな事してるの?」
「完全な濡れ衣です。」
「そっスよね。Aは知ってたか?」
『い、いや?知らなかったなあ…。景持さんがそんな不誠実な人だったなんてなぁ。』
「Aさん?此方を向いて話してください。」
「お、おま、まさか…。」
『だ、だって、この人!この前、城内で私と婚約してるって吹聴してたんだもん!そのせいで上杉と懇意にしている名家のご令嬢に疎まれる始末、まじ許さん。』
「…お、いた、おーいA!」
『何、肉ゴリラ…じゃなくて、景家。』
「肉…?」
『何でもない、で、要件は?』
「あぁ、謙信様が接待していた名家の奥方から菓子を頂いたらしい。お前が食いたがっていた菓子だから一緒にどうだ、と。」
『謙信さんも、マダムキラーだよなぁ。それ、食べて大丈夫?変な物入ってない?』




「安心しろ、毒味は済ませてある。」
「謙信様!」
『ならオールオッケーだね!早速謙信さんの部屋に行こう!』


「謙信様って、貢ぎ癖あるよな…。」
「うん。やっぱり父上ってAの事…。」
「いえ、あれはどちらかというと孫に菓子を与えているお爺さんでは…?」

「「「あぁ〜、成程。」」」


あとがき
おこめの上杉最推しは謙信

武田軍の場合→←豊臣軍の場合



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おこめ(プロフ) - 瀕死の弱者さん» コメントありがとうございます。おっと、大草原ですな、除草剤を撒きましょう。ちなみに戦刻モーニングブラッドは現代に住む一般的な男子高校生が主人公で戦国武将達(女子)とラブコメするゲームです。おこめが考えました。 (2019年11月3日 23時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
瀕死の弱者(プロフ) - いや、プロローグから面白いww戦刻モーニングブラッドってなにwww確かにナイトの反対だけどww (2019年11月3日 20時) (レス) id: c78dd6231e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2019年6月9日 22時

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