3教科目 過去2 ページ5
ベルの家が私のパトロンになってくれるらしい
私は流石に断ろうとしたが、近い将来私の頭脳が欲しくなる時がくる、だから今のうちに恩を売っておきたいらしい
私は驚いた
こういう人は打算的というか、計算尽くしというか、とにかく自分の胸の内を晒すことはないから
きっと彼のような人の側にいれば私の化け物じみた記憶力も少しは好きになれるかも
私はベルの提案に頷いた
それから2年後
「またか…。」
『どうかした？ベル。』
「また見合いの話さ。下らない。」
ベルは見合いの席の招待状をビリビリ破いて捨てた
「今の私にそんな事に費やす時間はない。全く…。」
『随分疲れてるのね。社長代理殿？』
「…やめてくれ。」
『そんなに見合い話が煩わしいなら誰か恋人でもつくればいいのに。』
「だから私にはそんな些事にかまける余裕なんて…。…あ、そうか…。」
『？ベル？』
「A、今好いてる男性はいないよね？」
『な、何よ、別にいないわよ。…て、まさか、』
「あぁ。そのまさかさ。」
『い、いや、絶対嫌！なんで私なのよ！他に可愛い子ならいくらでもいるでしょ！』
「私は君がいい。」
『んなっ…！』
「君なら私の都合をよく知るからね。それに君、確か男に言い寄られて困ってたんじゃなかったっけ？丁度良かったじゃないか。」
『…私、ベルのそういうとこ嫌い。』
「じゃあ、断る？別に断ってもいいけど。」
『…断るなんて言ってない。』
ベルナルドはうっそりと目を細めた
「ありがとうA。これからよろしくね共犯者殿。」
まあ、馴れ初めはこんなあっさりした感じだったかな
お互いに、利害が一致しただけの関係だったし
そこに愛はなかった
仕方ないとは思う
私は別に顔の美醜にとやかく言うつもりはないけど、初めてがベルのような整った顔で良かったとも思ってる
廃れてる？でも、実際、女の子って気持ちいい事好きだし
恋だの愛に夢見る年でもないし、ね
「着いたよ。此処がフロイの部屋だ。」
ベルの声で現実に意識が戻る
コンコン
「フロイ、いるかい？」
ベルがノックをし、中に声をかけた
暫くして
ガチャリと扉が開かれた
「何ですか兄さん。」
笑顔だけど、目が全く笑ってない少年が出てきた
『(反抗期かな。)』
私は他人事のようにそう思い
ベルに視線を流す
「君の家庭教師を雇った。」
「ふぅん…。」
フロイ君と目が合った
フロイ君は目を見開いた
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おこめ(プロフ) - 正直ベルナルドの見た目がガチ好み。ロン毛白髪のポニーテールにcvほそやんだぞ？…サイコーじゃねぇか。 (2019年8月19日 18時) (
レス) id: 9ca12ec2fc (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - フロイ君は目を見開いた。の後めちゃ気になる！！更新頑張ってくださいね！楽しみに待ってます！ (2019年8月16日 23時) (レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
マリポーサ - ベルナルドの一人称は私で合ってます。 (2019年6月4日 16時) (レス) id: 05d5e60885 (このIDを非表示/違反報告)
クリームそーだ(プロフ) - 面白い展開になりそう...更新待ってます！ (2019年6月2日 11時) (レス) id: 1aa27e3e63 (このIDを非表示/違反報告)
暁 麗夜 - 頑張って頑張って！ (2019年5月29日 18時) (レス) id: 628fcb24a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2019年5月28日 12時
