2教科目 過去 ページ4
私とベルナルドはフロイ君の部屋へ向かっていた
昔、私と彼は交際していた
何処にでもいそうな女の私と、眉目秀麗で完璧超人のようなベルナルドことベル
何故星の数程いる女性の中で私を選んだ理由は分かってる
都合が良かったからだ
私はロシアの中でも田舎の方に産まれた
家は貧しかったけど両親は優しくて幸せだった
きっと私も平凡に恋をして平凡におばあちゃんになって平凡に老死していくのだろうと思った
だけどそんな平凡な私にも特技があった
類いまれな記憶力が私にはあった
一度読んだ本は全て記憶してしまうのだ
その記憶力のおかげで田舎の学校では常にトップの学力だった
この時の私は恋のこの字も知らなかった
私に都会にある大きな学校へ推薦が来ていた
けど、そんな学費を賄う事は出来ない
家が貧しいからだ
両親は学校に行く事を勧めてくれたが
たとえ奨学金をもらえたとしても行くつもりはなかった
だけど私が渋る本当の理由は
恐かったのだ
未知の土地で親しい人もいない場所で生きる事が
ただ恐かった
そんなある日
私は一人の少年と会った
今思えばこれは
私を学校へと進学させる為の行為だったのかもしれない
その少年「ベル」とは近くの図書館で会った
まさかそれが学校からの遣いだったとは思わなかったけど
「へぇ、君は一度読んだ本は記憶するんだ。」
『まあね。でも、私、正直怖い。』
「怖い？なんで？」
『この記憶力が一体何のために私にあるのか分からないの。私はただ平凡に幸せに暮らしたいだけなのに。』
ぐ、と膝の上の拳に力が入る
『先の見えない恐怖。私は自分で何がしたいのか分からない。今はただ、流されてるだけ。行き先の分からないバスに乗ってるような感覚なの。』
「君は、あまり嬉しくないんだね。」
『…うん。』
「だから学校の推薦も断るのか。」
『え？なんでそれを、』
ベルは席を立って恭しく礼をする
「改めて、君を我が学園に推薦しましょう。現生徒会長ベルナルド・ギリカナンの名の元に。」
この出会いから全てが始まった
続く
あとがき
今だから言うけど、最初この夢はベルナルド落ちのつもりで書く予定だった…
追記
小僧丸変わりすぎ
のりか、まじ、のりかわ
フロイのシュート、ごっつ綺麗だな！？
のりかの魔神パイすげー！
パイの力だな！！
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おこめ(プロフ) - 正直ベルナルドの見た目がガチ好み。ロン毛白髪のポニーテールにcvほそやんだぞ？…サイコーじゃねぇか。 (2019年8月19日 18時) (
レス) id: 9ca12ec2fc (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - フロイ君は目を見開いた。の後めちゃ気になる！！更新頑張ってくださいね！楽しみに待ってます！ (2019年8月16日 23時) (レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
マリポーサ - ベルナルドの一人称は私で合ってます。 (2019年6月4日 16時) (レス) id: 05d5e60885 (このIDを非表示/違反報告)
クリームそーだ(プロフ) - 面白い展開になりそう...更新待ってます！ (2019年6月2日 11時) (レス) id: 1aa27e3e63 (このIDを非表示/違反報告)
暁 麗夜 - 頑張って頑張って！ (2019年5月29日 18時) (レス) id: 628fcb24a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2019年5月28日 12時
