春紫苑が朽ちる頃

暗躍 ページ13

例の資料が無くなった


ワイは部屋中を探したが見当たらない


誰かが持ち去った？
一体何のために



「あっれぇ〜？ゴースト、お前何してんの？うひゃっそんな散らかして。」

「ベルガー…。」

「あ！もしかして探し物はあれ？えーと、お前が何とかって奴を殺した時の資料？」

「っ！どこにやったんや。」

「はあ〜？俺様関係なくね？って言いたいとこだけど、その資料の場所は知ってんよ。」

「どこや。」

「お前がご執心の女の家じゃね？あー、でももう遅いかぁ！なんてったって、もうあの資料見ちゃったみたいだし？あっひゃひゃひゃひゃ！お前、もう行けないな！あの女のとこに！………っぶ！」
ワイはベルガーの顔面に拳を叩きつけ、部屋を出る








「いってぇーな！ったく。……、ファル、いるんだろ。」

「おや、気付かれていましたか。」

「てめえの言うとおりにしてやっただろ！早くアイツを解放しろ。」

「ふふふ、いいでしょう。…しかし貴方も大概毒されてしまいましたね。そんなに大事なのですか？あの女性が。」

「るっせぇーな！てめぇにはカンケーねぇーだろ！」

「…そうですね。」

「てめぇこそいいのかよ、アイツ、てめぇを殺そうとしてるんだろ？」

「ああ、あの方は人を愛する事ができない。その代わり、彼女の殺意が親愛の証。私はあの方の殺意が籠もった瞳が大好きなのです。」

ファルはうっとりと目がとろけた

「はっ！狂ってんな、てめぇらは！」

「貴方は意外と普通の子を選びましたね。それは何故ですか？」





「知らね。つか、理由なんか必要ねぇんじゃね？」




「確かに。」









続く


あとがき
困惑しているかもしれませんが、布石です。
現代銃全員の夢と軽くクロスしてます。

まあ、全員死ネタにするんですが！
現代銃にはハッピーエンドは向かないと思うのです。
おこめの主観ですが。

今回は
ゴースト×花屋未亡人
というテーマでしたが
現代銃全員にそれぞれテーマがありますのでお楽しみに！

彼女の絶望→←彼女は真実を知る

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