彼が吸血鬼になるまでの (ページ3)

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じぶんページ3

情報を処理しきれない脳みそが悲鳴を上げているので、しばらくフリーズ。

十秒、三十秒、一分、五分…これ以上フリーズしててもなんにもなんないぞ。頭を使おう。

まず、ええと、現状確認。

自分の体、なんか変。

ゆっくりゆっくり、手のひらを顔の前にかざしてみる。なんだか記憶にある手のひらよりも、白くて、すべすべしてて、指が細くて、なんだか芸術作品みたい？爪もこんなにつやつや綺麗じゃなかったよ。

ぺたぺた顔を触ってみる。にきびのザラザラ感が一つもない！さらさら、すべすべ、人類の理想の肌触りって感じ。なにこれ気持ちいい。

次、視界の端にちらちら見えるの、これもしかして自分の髪の毛？引っ張ったら頭皮に繋がってる。髪の毛だ。

なんか、色が、白…いや、銀色？すごくさらさらで、手触りもよくて、綺麗なんだけど、違和感がすごい。私日本人だし、人生で一度も染めた覚えないし。

あと、自分の体。なんていうか、ぼんきゅっぼん。
すごくシンプルな白いワンピース(買った覚えもなければ見覚えもない)を着てて、身体中まさぐってみたけど無駄なお肉が一切ない、この感じ…まさに、女子の理想の体型。

自分の体が、芸術作品のようになっている…。

頭がすうっと冷えてきて、なんだか怖くなってきた。