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「…………って聞いてる？A」
A「へ？あぁ！もちろん聞いてるよ！」
Aは柔らかく笑うと、僕の腕に顔を寄せる。
あれは何年前の話かな？
僕とAは高校時代の友人で卒業と同時に付き合い始めた。
可愛い。
可愛い。
可愛い。
僕はそんな彼女がなによりも大切だった。
だから＿＿＿＿
A「ｺﾞﾎｯ……ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ」
「大丈夫！？これ、いい薬だから」
Aは病気がちだった。
だから僕はよくAに薬を届けてた。
実際僕は薬剤師の資格を持っていたし、Aは僕の仕事は薬剤師だと信じてと思う。
司法解剖士ってことをAに言うのが怖いっていうのもあって、僕自身Aに「司法解剖士だよ」って告げたこともない。
薬を届けてたのは病院には内緒だった。
そりゃ、診察に来てない患者に渡すわけにはいかないのだろう。
でも僕はそんなの秘密でやってた。
A「ありがと……」
Aは力なく笑う。
僕はAを良くしたかった。
だからAの体と相性の悪い薬や、それに類するものは絶対に混ぜないように徹底してた。
Aは肝臓が悪かった。
それを知ってから僕は司法解剖の際に肝臓に酷く執着するようになった。
だから今の僕は肝臓に詳しく、この病院において割といい地位を築いてる部分がある。
Aを良くしたかった。
Aだけ。Aだけ。Aだけ。
司法解剖のない夜はAの病気について調べて。
どうにか良くなって欲しくてAの肝臓に合う薬は片っ端から試してみた。
Aのことを思って仕事もプライベートも過ごしていた。
そんな時だった。
「チャニョル先生お疲れ様です」
チャニョル「お疲れ様」
司法解剖において第1人者であるチャニョル先生。
異例のキャリアで昇進しまくってる先生だ。
その日、チャニョル先生の司法解剖に僕は助手として入っていた。
チャニョル「どう？この後1杯」
「あぁ、ぜひ」
先生はもうすぐ内科に移動することが決まっている。
だからこうやって誘われるのは最後かもしれない。
先生は僕が研修医だった時からよくしてくれていて、なんだかんだ仲の良い先生だ。
僕は久しぶりの飲みを楽しみにしながら部屋を出た。
夏だけどその日は暑くなかった。
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ゆーりんご(プロフ) - suminさん» ありがとうございます！ 純愛をかかない野郎が本気を出しました← (2016年8月15日 20時) (
レス) id: 17c364bb50 (このIDを非表示/違反報告)
sumin(プロフ) - ゆーりんごさん！短編の小説なのに私の目が潤っちゃいました！切ないのにいい話....この5人のつづきが気になります！とてもいい話でした！これからも応援してます！ (2016年8月15日 20時) (レス) id: 20eef0f8b0 (このIDを非表示/違反報告)
レタス(プロフ) - Yellow8938さん» やったー！ありがとうございました！！私も味はわかりません（笑） (2016年8月15日 15時) (レス) id: dc35c175ab (このIDを非表示/違反報告)
Yellow8938(プロフ) - こんばんは！ギョンスくん可愛いですドキドキしちゃいましたセフンくんやばいです怖いけどそれだけ好きなのかなってどんな味がするのか想像しちゃいまし (2016年8月14日 18時) (レス) id: 750a0b77cf (このIDを非表示/違反報告)
北国(プロフ) - レタスキャベツ白菜さん» ラブ (2016年8月14日 17時) (レス) id: 7bf82ccb79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NeNe,レタス,練乳,北国,ちょな,ゆーりんご
x他5人 | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2016年8月14日 7時
