5 ページ33
『桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ
涙と笑顔に消されてく そして……大人に…なっ………っぅ…』
私はその場にしゃがみ込んだ
頬に涙が伝う
先輩がどんな思いでこの歌を歌っていたのか
先輩にとってこの歌を歌うということがどれほど辛いものか
・・・なのに・・私っ・・・
「下手くそ。」
・・・え。
顔を上げると、そこにはクリス先輩がいた
KR「お前、歌が下手くそすぎる。」
『…すみません。』
KR「………」
『あの。先輩の歌には……愛がこもって…っ…ます。
先輩の歌は……人を幸せにさせる力を持ってます。
でも………先輩が歌を怖いと思うなら…』
.
伝わるかな？ 私の気持ち。
どうすれば、先輩に伝わるかな？
どうすれば、また先輩は歌えるようになる？
.
先輩が歌をまた好きになれるまで
私が……私が何回も……
愛を込めて歌いますッ!!!!!』
ぷっ…
KR「あははっ……音痴な歌を毎日聞かすのか？」
クリス先輩は目に涙を浮かべながら、優しく微笑んでいた。
KR「あいつに聞いたんだろ？俺の話。
たくっ、余計な事をベラベラと。
お前が毎回「歌を聞きたい！」って笑顔で走ってくるの…嫌だったけど、嬉しかった。」
あぁ・・・ダメだ。もう涙腺が崩壊しそう。
KR「てか、泣きすぎ。ウザいから。笑」
『うっ……っ…クリスぜんば〜い…っ』
こうして私達は日に日に仲良くなり、先輩の卒業式の日はあっという間に訪れた。
『桜が満開ですね、もうあの日から1年かぁ、早いですね』
KR「……」
『…先輩？どうしたんですか？』
KR「A、俺な、歌の勉強をしたいんだ。だから、ここを離れて韓国に行く。」
『……え？』
待って、嘘でしょ？歌の勉強をしに…韓国？
日本で…東京じゃダメなんですか!!?
なんで……なんで韓国に…
そう言いたかったけど、
『いいと思います！歌の勉強！
私、凄く凄く嬉しいですっ!!!!
先輩は歌手の才能がありますからね、うわぁ〜先輩が歌手になったら、私、有名人の友達じゃん！』
私は笑顔を作った。
『先輩、届かないゴールなんて絶対ないんで、頑張って夢を追いかけて下さいね！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 748人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まんちかん(プロフ) - ぎょんすやぁぁぁ(//∇//)(´д⊂)カイドペンです。このぎょんすすごくタイプです(><) (2016年6月22日 9時) (
レス) id: a211558dbf (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ユメさん» いえいえ、こちらこそ読んでいただいてありがとうございました(^-^)♪ (2016年3月14日 18時) (レス) id: 3a2005b22e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずっぺ！(プロフ) - やばい…面白い!!! (2016年3月14日 18時) (レス) id: c93b607bbd (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - クリスのお話ほんとにありがとうございます！！！！！ (2016年3月14日 17時) (レス) id: 03540e3701 (このIDを非表示/違反報告)
北国(プロフ) - アイラビュゥゥゥフォーエバァぁあああああっ (2016年3月13日 22時) (レス) id: 453ee14f6f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：NeNe、レタス、ゆーりんご、玲仁、ちょな、北国
x他3人 | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2016年3月12日 8時
