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ギョンス「歌手になりたい、って思うだけじゃダメなんだ」
A「え……？」
ギョンス「強く想うだけなら誰でもできる。〇〇になりたい。とか考えることなら誰でもできる。……でも僕は思うだけの人間になりたいわけじゃない。」
だから、と言ってギョンス君は乾いた唇を舐める。
ギョンス「少しでもスキルあげたくて、作曲のセンスとかあったら良くない？」
あぁ。やっとわかった。
歌詞カードを見て、自分で想像して曲作って、答え合わせして。
少しでも原曲と近かったらスキルがあるって実感できるからか。
でも……
A「私はその人の奏でたい音でいいと思うよ。」
と思ったことを言うと、ギョンス君はパチクリと瞬きをした後
ギョンス「Aさんって面白いね」
と笑う。
ギョンス「……じゃ聴いてもらおうかな」
少し照れたギョンス君がめいいっぱい息を吸う。
夢に向かってこんな真剣に向き合ってる人がいる。
すごい。心の底からそう思った。
けど。
A「え？」
『上着脱ぐにはまだ早くて
マフラーを渡すには遅すぎて
なんて意地悪な季節だろう
あなたに見せたいものばかり』
と口ずさんだギョンス君。
A「何その歌！」
さくらのうたにそんな歌詞なんてない。
ギョンス「え？桜の詩」
A「さくらのうたってそもそも男の人が女の人に向けた歌だよ！」
と叫ぶと
ギョンス「……あ」
何かを思い出したギョンス君。
ギョンス「KANA-BOONのさくらのうたって二つあるの。僕が言ってたのは漢字の方の『桜の詩』。女の人が男の人に向けた歌。」
……なんですと？
チャニョルが言おうとしてたの、このこと……？
つまり……
A「2つある歌のうち、私は男目線の方を、ギョンス君は女目線の方を考えてたってこと？」
ギョンス「そういうことだね」
……まじか。
ギョンス「……じゃあ答え合わせできないね」
仕方ない、と言っていつも通り笑うギョンス君。
ギョンス「ごめんね。時間取らせて。クラス会行っておいで。」
そう言ったギョンス君に、
なぜか
本当になぜか
ギョンス「……なんで………泣いてるの？」
涙が溢れてきて。
ギョンス「……泣かないで」
そっ、と目尻に触れてきた指。
触れられた所が熱を持って。
A「……っ」
いたたまれなくなって私は教室を飛び出した。
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まんちかん(プロフ) - ぎょんすやぁぁぁ(//∇//)(´д⊂)カイドペンです。このぎょんすすごくタイプです(><) (2016年6月22日 9時) (
レス) id: a211558dbf (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ユメさん» いえいえ、こちらこそ読んでいただいてありがとうございました(^-^)♪ (2016年3月14日 18時) (レス) id: 3a2005b22e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずっぺ！(プロフ) - やばい…面白い!!! (2016年3月14日 18時) (レス) id: c93b607bbd (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - クリスのお話ほんとにありがとうございます！！！！！ (2016年3月14日 17時) (レス) id: 03540e3701 (このIDを非表示/違反報告)
北国(プロフ) - アイラビュゥゥゥフォーエバァぁあああああっ (2016年3月13日 22時) (レス) id: 453ee14f6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NeNe、レタス、ゆーりんご、玲仁、ちょな、北国
x他3人 | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2016年3月12日 8時
