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ベクは、私の方を見ると
"はぁ"と溜息をつくと、頭を掻きながらベットの横にある椅子に座った。
「お前はさ、そーやってバレンタインのプレゼント貰っちゃうんだ。俺はさ、朝からずっーと断ってるのに」
そう言うと、ぷくっと拗ねた顔をするベク。
そんな顔でもやっぱり可愛い。
ずるいよ、その可愛さ。
え、今なんて言った？
『えっ？』
「だーかーらー！チョコ渡されるけどぜーんぶ、断ってんの！Aからのチョコしか俺はいらないのー！
まあ、入院してるから貰えないのはしょうがないって分かってるけどさ」
ベクの優しさに胸の中が温かくなってくる。
それと同時にやっぱり、何かあげたかったなって思えてくる。
その時、スヨンさんの言葉が頭に浮かんだ。
──たしかにバレンタインはチョコレートをあげるのが一般的だけど、普段はやれないことをしたり、言えないことを言うだけでも相手は嬉しいものよ？
──そうよ、Aさんにしか出来ないことをすればいいのよ。頑張ってね。
私にしかできないことって…
つまり彼女にしか出来ないことだよね？
それって、つまり…アレだよね？
恥ずかしいけど、ええい！勢いだ！
『ベクっ！！』
想像以上に大きな声が出て、ベクがびっくりした顔でこっちを見る。
私は、ベクの腕をぐいっと引っ張ると身を乗り出して、キスをした。
ちょっとズレたけど気にしない。
『ごめんね、ベクはちゃんと断ってくれたのに……でもね、ギョンちゃんとはなにもないの。来年は、ちゃんとベクにバレンタインあげるから、今年はこれで許して？』
言ってて、恥ずかしい…。
「ねぇ、なにそれまじ無理。反則すぎでしょ」
口元を抑えながら言うベク。
なんか、今日はちょっと勝ったかもと嬉しくなったのも束の間…
「てか、キスするの下手くそすぎ。こうするんだよ」
そう言い、意地悪く笑うと、顎を掬われて唇が奪われる。
何度も何度も唇を食まれると、どんどんキスも深くなる。
やっぱりベクには、敵わないや。
甘い痺れが脳を支配していく。
やっと離れたと思ったら、熱を帯びたベクの目が私の視界に入り込む。
その色気になんだか、吸い込まれちゃいそう。
.
「来年は、手作りのチョコとA食べるからね？」
そう言うと、紅い舌をぺろっと出し、またキスを1つ私の唇に落とした。
.
こんなバレンタインもきっとアリだよね？
Fin
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名無し66365号(プロフ) - かくれんぼ 、ワタシのイイナズケは とても好きなんです(；；)皆さんとても大好きな作者様なので凄い楽しみです！ (2016年2月28日 0時) (
レス) id: 768e01c1a0 (このIDを非表示/違反報告)
みじんこ(プロフ) - うっわあぁ…楽しみすぎて禿げます…← 作者様が追加される事に大興奮しています！！大好きな6人の作者様！！すっっごく楽しみです！！頑張ってください(*^^*) (2016年2月28日 0時) (レス) id: 0f2d9cd9e1 (このIDを非表示/違反報告)
北国(プロフ) - えへ、えへへへへへ たのしみだね (2016年2月27日 21時) (レス) id: 453ee14f6f (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 4つの作品どれも素敵で学校で愛読していつも元気貰ってます！！ありがとうございます！ (2016年2月27日 20時) (レス) id: ae0b7557bd (このIDを非表示/違反報告)
ナンべく(プロフ) - こんにちは、お知らせビックリしました｡｡｡初期の作者さんも追加の作者さんも大好きな方々だったので!更新楽しみに待っています!がんばってください。 (2016年2月27日 20時) (レス) id: 82d07677eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NeNe,玲仁,ゆーりんご,レタス
x他2人 | 作者ホームページ：玲仁
作成日時：2016年2月13日 7時
