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そんなことを繰り返していたら、いつの間にか身体は熱を持って、脳は機能しなくなっていた。
『うらいさんは、つよいね、おさけ。』
自分でもわかるほど上手く動かない舌を必死に動かして、ぽつぽつと何とか単語を繋げたように話した。
若干ぼやけているような視界で、重たい瞼を何とか開いて彼を見る。
「よう飲んだなあ。」
『ん。あしたは、あさから？』
「明日は昼からやね。」
『めずらしい。いつもはやいでしょ？』
「有難いことに」
帰ろう、といつ言われてしまうんだろう。
この時間が永遠に続けばいいのに。いつも思うことではあるが、そんなこと初めて思ったのは何時だったっけ。思い返せば最初からだったかもしれない。
世界に二人きりならいいのに、と何度思ったことか。
なのになんで、私どうでもいい男に抱かれ続けているんだろう。寂しいだけなのに、其れに囚われている。
「A、」
咄嗟にぱっと目を合わせると、私のスマホの液晶が光った。誰がどう見ても、画面にうつるのは男の人からの電話で、実際にその通りだった。数時間前迄、抱かれていた相手だった。私はすぐに拒否、というボタンを押したものの、浦井さんは其の画面を眼にしたであろう。
「出なくていいの？」
『うん。いいの。』
少し食い気味でそう言ってしまうと、彼は口を開いた。
「そろそろ帰ろか。」
恋人かと勘違いされてしまっただろうか。でも、何も言ってこないし、ただの男友達だと思ってくれたかもしれない。そもそも、浦井さんからしたらどうでもいいのだろうか。
使い物にならない頭でぐるぐると考える。
私は立てずにじっと座ったまま、何故か溢れ出そうになる涙を堪えていた。ただでさえ帰りたくないのにこんな状態で帰るなんて耐えられなかった。
「どうしたん」
俯いたまま、私は黙る事に徹してしまった。上手く声が出ない。喉が苦しい。
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林檎果汁(プロフ) - そらばうぉ＠（大体）同い年卍同盟さん» 夜分遅くにお返事失礼致します。実は、勢いで書きすぎてキャラ崩壊しているな、と反省しておりましたので、そんなこと言っていただいて嬉しい限りです。本当に有難う御座います。これからもよろしくお願いします。 (6月22日 2時) (
レス) id: 21f83d1d44 (このIDを非表示/違反報告)
そらばうぉ＠（大体）同い年卍同盟(プロフ) - 初めてのコメント失礼します…！最新話読ませていただいたんですけど、さすがに世界観大好き過ぎてコメントさせてください…甘い感じもありつつ、少しブルーな雰囲気もあって、ふんわりとした世界観がめっちゃくちゃ刺さりました… (6月22日 1時) (レス) @page16 id: df0b4c1e3d (このIDを非表示/違反報告)
林檎果汁(プロフ) - みこさん» 夜分遅くにお返事失礼致します。本当に有難う御座います！久しぶりの更新がパッとせず申し訳ありません…。これからもよろしくお願いします。 (6月20日 1時) (レス) id: 21f83d1d44 (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 初めまして。お話の雰囲気がとても素敵で大好きです。何度も繰り返し読んでいます。林檎果汁さまのペースで、また更新していただけたら嬉しいです。応援しています！ (6月5日 0時) (レス) id: b749058d6c (このIDを非表示/違反報告)
林檎果汁(プロフ) - ●さん» コメント有難うございます。ごめんなさい。SNSアカウントは開設していないんです。もし機会があれば是非お知らせしますね！ (2023年4月1日 19時) (レス) id: 21f83d1d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎果汁 | 作成日時：2023年2月25日 15時
