平和な日常 ページ23
爆豪くんの朝は早い。
まず私より2時間くらい早く起きて、自宅の近辺をランニングして1時間が過ぎる。
私の家と爆豪くんの家が近いため、ランニングのコースは自分の家にいた時から変わらないらしい。
そして帰ると軽くシャワーを浴びて、私が起きる前に朝食の支度を済ませる。
さらに朝食の準備ができてから私を起こしに二階に上がってきて、それから…
「起きろクソ寝坊」
シャっとカーテンが開けられて、寝ている私の瞼を眩しい色で染める。
私が布団に潜り込むと、その布団を剥がれた。
うぅ…と呻いて必死に目を守った。今日は天気が良過ぎる。眩しい…。
「今日休みなのにぃ…」
「てめーが起こせっつったんだろうが!!
もう時間なんだよ！早よ起きろ！」
そんな事言っただろうか。全然思い出せない。
そもそも眠さで頭が働かない。
ああ、このまま二度寝したら気持ちいいだろうなぁ…なんて考えながら、私は渋々起き上がってヨタヨタフラフラしながら歩く。
見兼ねた爆豪くんが、私の手首を握ってゆっくりと下の階まで歩かせた。
(…あ…爆豪くん今日もかっこいい…)
眠気のせいか、そんな馬鹿みたいな事を思っているとリビングに入って朝食のいい匂いが鼻腔を掠める。
「あ、Aちゃんおはよー！」
その声で一気に目が醒めた。
ぱっちりと目が開いて声のする方を向くと、オシャレをした可愛いお茶子ちゃんが優雅にお茶を飲みながら私に手を振る。
頭が一瞬にして覚醒していった。
そうだ、今日はお茶子ちゃんとお出掛けする約束をしていたんだった。
「ご、ごめっ…急いで支度するから！」
「早よ飯食えや」
慌てて席について、用意された朝食を食べる。
一人暮らしの頃はこんな時朝ご飯も食べないで飛び出すけれど、目の前にこんな美味しそうなトーストとベーコンエッグがあるのではそうもいかない。
私はいただきます、と手を合わせてトーストを口に運んだ。
時刻は9時。約束の時間も確か9時だ。
「爆豪くんなんでもっと早く起こしてくれなかったの！」
「起こしたわ3回も!!!お前が起きなかったんだろ！」
「う、嘘だぁ…」
爆豪くんが来てから夢見がいいと思っていたけど、良すぎるのも考えものだ。
こんなの前の自分に言ったら「幸せすぎる悩みだ」と思われそうだけれど。
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山野 珠雨(プロフ) - 梅姫美さん» ありがとうございます！これからもかっこいいかっちゃんをお届けできるように頑張ります！ (2018年9月15日 19時) (
レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
梅姫美(プロフ) - やだ。かっこいい。ありがとうございます。もう。はい。いい作品ではい。めっちゃいいとしか言えない。！ (2018年9月13日 18時) (レス) id: c23f604db7 (このIDを非表示/違反報告)
山野 珠雨(プロフ) - 桃兎さん» 返信遅くなり申し訳ありません！あなたのような優しい言葉を掛けてくれる方がたくさんいて本当に救われています。まだまだ未熟な私ですが、皆様の応援を糧に頑張ります！ (2018年8月20日 1時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
桃兎(プロフ) - 初コメ失礼します！ 私もそんな沢山評価来る様な作品あまり作れませんが、コメント、評価の通知にビビる気持ち凄く分かります！ お話凄く面白いので、更新いつも楽しみです！頑張って下さい！ (2018年8月1日 10時) (レス) id: 050cf08f0a (このIDを非表示/違反報告)
山野 珠雨(プロフ) - 苺デラックスさん» いつもありがとうございます！遅い更新になってしまいますが、最後までどうかよろしくお願いします。 (2018年7月29日 18時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山野朱雨 | 作成日時：2018年3月9日 23時
