つかの間女子トーク ページ2
私はお茶子ちゃんと同時に、布団に倒れこんだ。
ヒーロー基礎学よりもハードだし、何より弱っている身体だとなにぶん動きが鈍い。
お風呂を上がって、夜ご飯を食べ終わると私は疲れから解放されてか一気に力が抜けた。
ちなみに、部屋はガンヘッドさんの事務所にある寮だ。
ベッドは２つ、トイレとお風呂まで付いていてそれなりに広い。
「キツかったねえ……」
「でもガンヘッドさん可愛かったね」
ガンヘッドさんは見た目によらず、喋り方や動きがとても可愛かった。私よりずっと女子力の高い動きをしていて癒される。
…けれど、訓練はやはりキツくて終わる頃にはヘトヘトだった。そのキツさが楽しかったのも、正直なところだ。
「…でもさ、明日には今日よりもう少し強くなって、その次は明日よりもっと強くなってる。
って、考えると少し嬉しい」
私にとって、その「今日」も「明日」も貴重なもので、その中で少しずつ強くなって行けるならそんな嬉しい事はない。
きっとこの職場体験が終われば私は弱っていくばかりで、強くなれる事なんてもうないと思うのだ。
「私たちがヒーローになってもずっとずっと仲良しでいられたらいいなぁ」
その言葉に、鋭く胸が痛んだ。
ずきんずきん、と痛くてたまらなくなった。
私も、お茶子ちゃんのヒーロー姿が見たいよ。
きっと、かっこいいんだろうなぁ。
見た目は可愛くても、お茶子ちゃんは強いし、きっと人気になる。
「…うん、私もね。よく思うよ」
それはささやかな『願望』で、決して叶う事ではないのだけれど。
私もいつもそう思っている。
ずっと、一緒にいられたらいいな。なんて、叶いもしない事をただひたすらに願っているのだ。
そんな事、口にはできないのだけれど。
「…爆豪くんに電話しないと」
ベッドに寝っ転がったまま、携帯を手にとって爆豪くんの連絡先を探す。
『爆豪くん』と言う連絡先を見つけて、電話ボタンを押そうと試みた。
少し緊張して、指が一瞬止まる。
「……えい、」
ポチッと押せば、すぐにプルルルと電話の発信音が聞こえる。
それを耳につけて、爆豪くんが出るのをじっと待った。
まだ離れてから12時間ほどしか経ってないけれど、今は爆豪くんの声がすぐに聞けないのがすごく寂しい。
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山野 珠雨(プロフ) - 梅姫美さん» ありがとうございます！これからもかっこいいかっちゃんをお届けできるように頑張ります！ (2018年9月15日 19時) (
レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
梅姫美(プロフ) - やだ。かっこいい。ありがとうございます。もう。はい。いい作品ではい。めっちゃいいとしか言えない。！ (2018年9月13日 18時) (レス) id: c23f604db7 (このIDを非表示/違反報告)
山野 珠雨(プロフ) - 桃兎さん» 返信遅くなり申し訳ありません！あなたのような優しい言葉を掛けてくれる方がたくさんいて本当に救われています。まだまだ未熟な私ですが、皆様の応援を糧に頑張ります！ (2018年8月20日 1時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
桃兎(プロフ) - 初コメ失礼します！ 私もそんな沢山評価来る様な作品あまり作れませんが、コメント、評価の通知にビビる気持ち凄く分かります！ お話凄く面白いので、更新いつも楽しみです！頑張って下さい！ (2018年8月1日 10時) (レス) id: 050cf08f0a (このIDを非表示/違反報告)
山野 珠雨(プロフ) - 苺デラックスさん» いつもありがとうございます！遅い更新になってしまいますが、最後までどうかよろしくお願いします。 (2018年7月29日 18時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山野朱雨 | 作成日時：2018年3月9日 23時
