不運続きのスタート ページ49
「コースを守れば、何をしたって構わないわ！
さあさあ、位置につきまくりなさい！」
中には簡単に人を傷つけられる個性がたくさんある訳で、そのあたりはどうなのだろうか…。
色々と不安はあるけれど、障害物競走なら私の個性でもやり抜けられるだろう。私が使える個性はせいぜい自身の危険回避できる予知能力と運動神経向上能力だけ。
けれど雄英体育祭な以上、対人戦は避けられない。
爆豪くんや轟くんのような素手じゃ立ち回れない相手なら簡単に詰んでしまう。
スタート地点のアーチの上についているランプが全て消えた。
「スタート！」
ミッドナイトその合図とともに走りだした。
緊張で竦む脚を奮い立たせる。
…けれど、入り口は狭い。通るなら跳躍して誰かの肩を踏むか…いや、そんな事したら怪我をしてしまうかもしれない。
「…え、まっ…」
いつぞやのラッシュを思い出すその人混みに飲まれて息が苦しくなる。
不意にパッと解放感を得ると、前に人混みはない。
ハッと後ろを見れば、運が良かったのか前の方まで押し出されたらしい。
慌てて走ろうと体制を整えた時、
ドクリと心臓がなった。
世界がモノクロになって、私のいる足元がパリパリと氷で覆い尽くされるシーンが思い浮かぶ。
ふ、と世界に色がつくと、私は慌てて跳躍した。
さっきまで私がいたところは氷で覆われている。
おそらく轟くんだろう。
「わっ、」
跳躍から着地しようと脚を氷の地面につけた。
……つもりだった。
とす、と言う音とともにお尻に痛みと冷たい感触。
『1-A未時！着地に失敗か！？』
マイク先生の声に顔が赤くなる。
こんな大勢の前で恥ずかしい……。
慌てて立ち上がって前を見れば、前の前に爆豪くんたちが接戦を繰り返していた。
あの中には入りたくないな…なんて弱気な事を考えながら走って先へ進んだ。
ドスン、と。音が響いた。
「…ひえっ」
目の前に現れた大きなロボット。
周りの人が立ち止まるのと同時に私も立ち止まった。
轟くんが手を一振りしただけでロボットを凍らせた。それを呆然と見て、死人が出たらどうしたら…なんて人ごとのように考えた。
倒す方法？いやいや…無理…私これ……ここで脱落じゃ…、
凍ったロボットが盛大に倒れてあたりに白い煙が充満した。
「…わ、」
誰かに押されて前に倒れこむ。
ドスン、と音がして目の前に大きなロボットが…。
(…私、生きて帰れるかな…)
自然と諦めたような乾いた笑みが溢れた。
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クーニャン(プロフ) - えーと、見失ったので、また見つけたら、連絡します。 (2018年10月13日 20時) (
レス) id: 5eb4794cf2 (このIDを非表示/違反報告)
山野 珠雨(プロフ) - クーニャンさん» この度はお話を読んでいただきありがとうございます！寿命は16歳までの数ヶ月と言うのが正しいです！間違ってしまっている回がわかるのでしたらご報告いただければ修正してまいります！混乱させてしまって本当にごめんなさい！ (2018年10月12日 2時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - 初めまして、こんばんは。わからないところがあるので、質問です。ある回で16歳で死ぬ、残り数ヶ月。というのと、寿命が残り数年と書かれた回があります。どちらが正しいのでしょう？ (2018年10月11日 23時) (レス) id: 5eb4794cf2 (このIDを非表示/違反報告)
山野 珠雨(プロフ) - tukihoさん» はい！頑張ります！！ (2017年12月31日 1時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 山野 珠雨さん» 受験生頑張ってください!!努力は報われます!! (2017年12月31日 1時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山野朱雨 x他1人 | 作成日時：2017年11月13日 18時
