憎しみ ページ33
今日の昼食もオムライス。
身の前には轟くんがいて、轟くんは蕎麦を食べていた。
お茶子ちゃんは緑谷くんに飯田くんと食べてるようで、1人の私に轟くんが声をかけてくれたのだ。
多分私に何か話しがあるようでさっきから視線を感じる。
「………えっと…何か話しがあるの…かな」
オムライスを食べるスプーンの動きを止めて轟くんを見た。
轟くんの顔は相変わらずの真顔で、これからされる話がいい事なのが悪い事なのかはわからない。
落ち着くために水を手にとって口をつける。
「爆豪と何かあったか」
「っ…え!?」
いきなりの的確な質問に滑り落ちそうになったコップを慌てて支えた。
溢れた冷たい水がワイシャツとブレザーに染みる。
驚きに固まってしまって、じんわりと水が染みていくワイシャツに気を配る暇もなかった。
「…悪い、水が…」
「い、いや…私が零しちゃっただけだから…
ごめん、話し続けていいよ」
ブレザーを脱いで椅子にかける。
濡れたブレザーを着ているよりはマシだけど、濡れたワイシャツを脱ぐわけには行かず少し肌寒い。
話の続きを聞こうと轟くんの方を見ると、轟くんがブレザーのボタンを外し出した。
「これ着てくれ」
人の体温が残ったブレザーを渡されて受け取ると、着ようか迷ったが着ないと話の続きが聞けない気がしてその暖かいブレザーを着る。
少しぶかぶかのそれのボタンを止めて改めて席に座ると、ようやく轟くんが続きを話し始めた。
「爆豪が少し荒れてる気がした
それにお前もいつもより暗い」
「そ、それだけ…？」
あてずっぽうに近いそれで当たってしまうのだから怖い。
でも爆豪くんが荒れてる、と言うのはいまいちピンとこなかった。
やはり私が隠してる事を話そうとしないから苛立っているのかもしれない。
だとしたらやっぱり私の責任だ。
「…クラスメイトが憎いか？」
「…は？」
いきなり前触れもないようなその質問に間の抜けた声が出た。でも轟くんの顔は真剣そのもので、冷や汗が出る。
クラスメイトが、憎い。
それは絶対に思っちゃいけない事で、絶対に思いたくない事だった。
「…何が、言いたい…の…？」
人に言われて嫌でも自覚してしまう。
私はクラスメイトが妬ましくて、憎くて。
『私だってみんなみたいに…』と思ってしまう。
こんな感情絶対にダメな事なのに、最低な私の心の中は憎しみで溢れてる。
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クーニャン(プロフ) - えーと、見失ったので、また見つけたら、連絡します。 (2018年10月13日 20時) (
レス) id: 5eb4794cf2 (このIDを非表示/違反報告)
山野 珠雨(プロフ) - クーニャンさん» この度はお話を読んでいただきありがとうございます！寿命は16歳までの数ヶ月と言うのが正しいです！間違ってしまっている回がわかるのでしたらご報告いただければ修正してまいります！混乱させてしまって本当にごめんなさい！ (2018年10月12日 2時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - 初めまして、こんばんは。わからないところがあるので、質問です。ある回で16歳で死ぬ、残り数ヶ月。というのと、寿命が残り数年と書かれた回があります。どちらが正しいのでしょう？ (2018年10月11日 23時) (レス) id: 5eb4794cf2 (このIDを非表示/違反報告)
山野 珠雨(プロフ) - tukihoさん» はい！頑張ります！！ (2017年12月31日 1時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 山野 珠雨さん» 受験生頑張ってください!!努力は報われます!! (2017年12月31日 1時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山野朱雨 x他1人 | 作成日時：2017年11月13日 18時
