『 First love （１）／R.Meguro＆S.Michieda 』 ページ2
❄️
あれから………
Ｗ主演ドラマのクランクアップから、２ヶ月くらい経つんかな。
年末年始の音楽番組以来会えてない、あの人との…久々の、雑誌撮影。
俺より、全然忙しいのに……俺が出演した番組を、見てくれてて。
・
《見たよ。カッコよかったし、可愛かった。》
・
………なんて、メールくれる。
なんやろ。
やっぱり………胸キュン、させられるんよなぁ。
ドラマん時も、そうやったけど。
役柄のまんま、真っ直ぐで…めっちゃ、優しくて。
芝居じゃなくて、キュンキュンさせられる事…あったもんなぁ。
・
あれから………
Ｗ主演ドラマのクランクアップから、２ヶ月くらい経つのかな。
年末年始の音楽番組以来会えてない、彼との…久々の、雑誌撮影。
子供の頃から、演技の仕事を数多くこなしている彼と、Ｗ主演したドラマ。
現場では、本当に…色々、勉強させてもらった。
普段は…まだ十代なのに、かなり落ち着いてて。
だけど…ピュアで、天然で、甘えん坊なところもあって。
何か…可愛くて………ほっとけない。
・
・
撮影日。
マネージャーさんから、目黒くんが控室にいるって聞いて………
やたらうるさい、自分の心臓の音を感じながら…控室へ、向かった。
・
ノックの音が、した｡
「はい。」
「あ、あの…道枝です。」
ちょっと…緊張してる？
やっぱ………可愛いな。
「どうぞ。」
「失礼します。」
ゆっくりと、ドアが開いて……隙間から、彼の顔が覗いた。
「おはようございます。」
「おはよう。………入れば？」
「あ、はい。失礼します。」
道枝くんは、なぜか…
腰をかがめながら入って来て、テーブルの向かい側…斜め前の、一番遠い椅子がある場所に立った。
「会うの、久しぶりだね。」
「あ、はい。お久しぶりです。」
・
うわぁ…やっぱ、緊張してる。
目黒くん……相変わらず、カッコええし。
心臓の音………どんどん、うるさなってきてる。
「そこまで、ディスタンス取らなくても。(笑) もうちょい近く、来れば？」
うわぁ……笑顔が、眩しい！
………って。
どないしたんや？ 俺。
さっきから、ずっと………胸が、苦しい。
❄️
『 First love （２）／R.Meguro＆S.Michieda 』→←『 Daylight／S.Ohno 』【2022.2.10】
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作者名：愁(ｼｭｳ)
作成日時：2021年11月26日 10時
