【 2022.2.14 更新】 SECRET GARDEN 〜 Short story 〜 (ページ1)

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『 Daylight／S.Ohno 』【2022.2.10】ページ1

❄️

「……………寒っ！」

ベランダで………

あまりの寒さに…
これ以上無理っていうくらい、両肩を上げながら…
柔らかな光を注ぐ、冬空を眺める。

日にちも、曜日も、分かんないくらい…忙しかった毎日。

そんな去年までの日々が、ちょっとだけ…懐かしい。

皆んなは、相変わらず…忙しいみたいで。

特に…翔くんは、去年までとほとんど変わらないスケジュールで、働いてる。

マジで……………仕事人間。(笑)

相葉ちゃんも…

年末の音楽番組の司会や、カウントダウンのサプライズゲストとしてパフォーマンスしてたり。

スゲェな…って、思った後。

ちょっとだけ……ちょっとだけ………

寂し……く、なった。

だって。
パフォーマンスする時は、いつも………

俺ら………メンバーが隣りにいる事が、当たり前だったから。

休みをもらってる身で、何言ってんだ………って、話なんだけど。(苦笑)

時々………

５人で飯食ったり、少し飲んだりする時があって。

そん時の……………

今までと全然変わらない、メンバーの空気が…

話し声が……

笑顔が………

めちゃくちゃ、嬉しいんだよなぁ。

やっぱり……………

家族でもない……

友達でもない……

単なる、仕事仲間でもない……

特別な……本当に、特別な関係が出来上がってんだなぁって思う。

なんだかなぁ……………

皆んなに………会いたくなってきた。(苦笑)

・

『兄さん。変わりない？』

テーブルで震えた、携帯。

通話ボタンを押したら、聞こえてきた……………声。

『身体、大丈夫？』

心配すんのは、こっちだろ。(笑)

「翔くんこそ、身体大丈夫？」

『うん。全くもって、健康です。』

「なら、よかった。」

『兄さんさ…今晩、時間ある？』

「今の俺は、いつでも大丈夫だっつぅの。(笑)」

『あ、そうでした。(笑)』

今、上向いて爆笑してんだろうなぁ………(笑)

俺の一番好きな……………あの笑顔で。

『もうちょいで出られるから、迎えに行くわ。』

「おぅ。」

『じゃあ、後ほど。』

・

通話の切れた携帯を、ほんの少しだけ眺めた後………部屋へ向かった。

❄️