___ 苦しい道 。 ページ34
『…手出さないって言ったじゃん。
離して…』
紫耀の事で辛いからって廉に移るのは違う。
『…ねえ、どうして私なの?
私、廉の事嫌いなんだよ?
それなのに…』
「俺やって分からんねん!!
俺の事が嫌いで紫耀の事が好きで…
言ってしまえば別に対してタイプでもない。
せやけど俺はAが好きやねん」
『…私の分際で言える立場じゃないけど…
…もう、私の事は忘れて…
…お願いだから…』
気持ちが揺らぎたくない。
もう、ジャニーズと関わって
辛い思いしたくない…
目に見えてるから。
ここで廉を選んだところで
幸せになれるはずないって…
ひどい事を言ったのに、
それでも廉はずっと私を抱きしめたまま。
『…廉…』
「…Aは、俺がAの事好きでおるの
迷惑なん?」
『…うん、迷惑…』
私から体を離した廉の表情は…
とても優しかった。
「…ならさ、なんでそんな顔しとんねん」
自分が今どんな顔をしていたのか分からない。
でもきっと…廉が思ってるであろう気持ちの
顔をしていたんだろう。
「これ、俺の携番。
連絡、待っとるから」
『だから私は…』
「なんか俺もうねみーわ。
服はこのままでええからここで寝かせて」
私の言葉を遮り、ソファに横たわる廉。
『…風邪引くよ?』
「一緒にベッドで寝かせてくれるん?(笑)」
『…じゃなくて、廉がベッド使っていいよ…』
「…Aも疲れてるやろ?
Aももう、自分の部屋で寝てき?」
廉はそのまま、目を閉じた。
廉こそ疲れてるはずなのに…
本当にソファなんかで
寝させちゃっていいのか迷ったけど、
とりあえず自分の部屋から
余っている毛布を取りに行く。
…こんな優しい廉…
なんだか調子が狂う。
すぐにリビングに戻ったのに、
廉は既に寝ていた。
紫耀とは違う、キレイな寝顔。
今はまだ、廉を好きではない。
それは、確実。
でもこの先も、好きになっていいはずがない。
…私も、眠たいや…
廉に毛布だけ掛け、私も自分の部屋に戻り
眠りについた。
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愛美(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます( ;_; )更新頑張ります!! (2018年3月4日 19時) (レス) id: 4987126d8b (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 大量更新まってます (2018年3月3日 11時) (レス) id: e867817dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛美 | 作成日時:2018年1月16日 20時