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___ 廉 。 ページ32

廉side







「俺は、あんたのした事絶対許さんから。
また店行くとかあり得ないんやけど」


『は?ちょっと廉…』


「だって都合良すぎん?
謝って済む問題ちゃうねん」


「…すいません。
そうですよね…
…彼氏さんの言う通りです…」


『…や、待って。
まず廉は…』









“彼氏じゃない”









きっとそう言われるだろうと思って…









そう言われてしまう前に、
俺はAの口を手で押さえた。









「もう一生、Aの前に現れんな。
こいつは俺のやから」









それだけ言い残し、
Aの手を取り歩き始める。









少し歩いてゆっくり後ろを振り返ると、
あいつはもうちゃんと反対方向に
帰って行っていた。









それからまた少し歩いたところに
Aのアパートがあった。









家まで短時間やったけど…
ずっと、手は繋げたままだった…









「お邪魔します…」









Aらしい、可愛い部屋。









ここでAが過ごしてるんだと思うと
緊張が募った。









『廉…助けてくれたのは嬉しかったし
素直に感謝してるけど…あんな言い方…
…鈴木さん、普通に良い人なんだよ?』


「…なんであいつ庇うん?」


『別に庇うとかじゃなくて…
…私、嬉しかったもん。
好きって言われた事…
つけられてる時は本当に怖かったけどさ…』









この女はどこまでも残酷で、
…俺には、どこまでもヒドイ。









「Aは、まだそんなに俺が嫌い…?」


『…え…?』


「俺が何度告っても、
嬉しがった事なんて一度もなかったやろ?
なのにあんな…ストーカーした男の告白は
嬉しかったって…」


『でも鈴木さん、そんなストーカーする
つもり無かったって…』


「そんなつもり無い奴が
あんな格好せーへんやろ。
…Aは、人を良く思い過ぎやねん…
…だから紫耀にも裏切られるやん」









言ってしまった後に後悔した。









俺、何してんやろ。









一番、言っちゃいけなかった事だったのに…









…だけどな、俺にも限界がある。









…部屋に入ってすぐ…
机の上に置かれた、
紫耀の大好きなぬれおかきを
見つけてしまったから…

___ 家 。→←___ 廉 。



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設定タグ:永瀬廉 , 平野紫耀 , ジャニーズJr.   
作品ジャンル:恋愛
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愛美(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます( ;_; )更新頑張ります!! (2018年3月4日 19時) (レス) id: 4987126d8b (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 大量更新まってます (2018年3月3日 11時) (レス) id: e867817dd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛美 | 作成日時:2018年1月16日 20時

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