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___ 廉 。 ページ30

廉side







Aをトイレに置いて、俺は外に出た。









俺が来た時からずっとおる…
いかにも怪しい男。









こいつがきっとAを…









…ちゃんとケリをつけて、
俺が東京に戻ってもAが安心して
生活できるように…









「おい」









俺が声をかけると、びくんと肩をあげ
恐る恐る、俺に目線を合わせてきた。









「ずっとこんなとこにおって
何してんですか?」


「…何って…」









ごもごもと小さい声で呟く。









「誰か、待ってるんすか?」









何も答えずに逃げようとする、
そいつの腕を掴んだ。









「そんな変な行動しとると警察呼ぶで?」


「や、ただ俺は…」









俺の方に振り返ると同時に、
かぶっていたフードが取れた。









…普通の、男の人。









ストーカーなんてするような奴、
もっと気持ち悪い奴かと思ってたのに。









「…ごめんなさい」


「…分かってるんやからな。
お前が今してる事全部。
…次やったら…警察呼ぶだけじゃ
俺済まないで?」









犯人を目の当たりにしたせいか、
余計、怒りが募る。









…Aに怖い思いさせやがって…









「…彼氏、さんですか?」


「…は?」


「…僕、Aさんの勤めてる職場の客なんです。
いつも笑顔で明るくて…
そんなAさんが大好きで…
でも僕なんて相手にされるはずがないから…
…それで…」









…この人の言うてる事…
分からんくもない。









俺も、Aが好きすぎたせいで
何度も強引にキスしたりしちゃってるし…









…せやけど…









「告白もできんような奴が
ストーカーなんてする勇気はあるって
おかしいやろ」


「ストーカーなんてそんな…
ただ、話がしたかっただけで…」









とうとう怒りが頂点に上り、
俺はそいつの胸ぐらを掴んだ。









「お前にその気は無くてもなあ、
夜遅くにそんな格好の奴に
ずっとつけられてたら怖いに決まっとんねん。
いい大人がそんなんもわからん…」


『鈴木さん…?』









後ろからか細い声が聞こえ、
手を離し、後ろを振り返る。

___ 廉 。→←___ 優しさ 。



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設定タグ:永瀬廉 , 平野紫耀 , ジャニーズJr.   
作品ジャンル:恋愛
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愛美(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます( ;_; )更新頑張ります!! (2018年3月4日 19時) (レス) id: 4987126d8b (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 大量更新まってます (2018年3月3日 11時) (レス) id: e867817dd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:愛美 | 作成日時:2018年1月16日 20時

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