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ぼーっと勝利くんが帰って行った道を眺める。
体が熱くて、胸が苦しいくらい高鳴って、
改めて自分は勝利くんが好きなのだと分かった。
「A」
玄関から出てきた健人くん。
「風邪ひくから中入りな。」
「え。あ、うん。」
外の光に照らされた健人くんの顔は
笑ってるはずなのに目が笑っていなかった。
「ねぇ。」
低い声が聞こえてきて、
ぱっと健人くんのほうをみる。
「どこが好き？」
「へ？」
「あいつの。」
掴まれた腕が痛くて私は顔を歪めた。
こんな健人くん見たことなくて、
少し後ずさる。
「ぜ、ぜんぶ。」
そう消えそうな声で答えれば
スッと私を掴んでいる手の力が抜けて
健人くんが優しく微笑んだ。
「そっか、佐藤くんは幸せ者だね。」
その微笑んだ瞳の奥に少しの憂いが見えた。
健人くんの気持ちには、気づけなかった。
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ユニコーン(プロフ) - この作品、今日で全部読みました！不器用勝利くんとか、やばいです！！！更新がんばってください、大好きです(+----+) (2016年12月30日 0時) (
レス) id: 858bd45b83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shr x他1人 | 作成日時：2015年11月25日 23時
