となりのさとうくん。2 (ページ7)

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「きゃ～！！！！もう、Aったら
こんなイケメンな彼氏いるなんてなんで
言わなかったのよ～！さ、あがってあがって！！」

結局、何故かうちに来た勝利くん。

お母さんのテンションの高さに少し圧倒されている。

「ご飯できるまで時間かかるから、
部屋行っててね～」

「はいはい」

健にぃもまだきてなくて、
二人で私の部屋に上がる。

「Aの部屋初めて。」

そう言ってきょろきょろして、
あたりを見回されるから恥ずかしくなる。

「そんな見ないでよ…」

「なんで？好きな子の部屋なんだし、
見たいじゃん。」

勝利くんは、サラッとそんなことを言える。

私ばかりが赤くなって馬鹿みたいだ。

「この部屋、Aの匂いがする。」

勝利くんの隣に座れば勝利くんが言った。

「えっ、くさい？！」

その発言が気になって必死に自分の匂いを嗅ぐ。

…けどわからない。

そんな様子を見て、勝利くんはクスッと笑った。

「俺の好きな匂い。」

私の髪を手に取りそれを鼻に当てる。

心臓がうるさい。

「…A…」

少しトロンとした目で見つめられて、

勝利くんの顔がどんどん近づく。

私はぎゅっと目を閉じた。

勝利くんの吐息を感じた、その時、

「A～ご飯できたって～」

バンっと、健にぃが入ってきた。

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