となりのさとうくん。2 (ページ11)

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次の日もその次の日も帰り道には健人くんがいて、

勝利くんと二人の時間はほとんど無くなっていた。

「熱？」

「そう、佐藤くん熱出しちゃったみたいだから、

これお願いしていい？」

今日学校休む、とは言ってたけど熱だったとは。

一気に心配になる。

担任に頼まれたプリントとコンビニで買ったゼリーとかスポーツドリンクを持って担任からもらった地図を頼りに勝利くんの家に向かう。

勝利くんのお家初めてだな。

“佐藤”と書かれた表札の前に立つ。

うぅ、緊張する。

インターホンを押そうか押すまいか迷ってウロウロしていたその時

「うちに何かご用ですか？」

振り向けば優しそうで綺麗な女の人がいた。

「えっ…、あ…しょうり…佐藤くんが熱だって聞いて…」

「もしかして、勝利の彼女！？」

「え、まあはい。」

そのひとはキラキラしながら私の手を掴んでずんずん家の中に入って行った。

「お母さん！！！！勝利の彼女！！！！！！！」

「えっ！？」

ばたばた出てきたのは少し勝利くんに似ている
これまた優しそうな人。

「きゃー！！！！もう話に聞いてたとおりすっごい可愛い！！！！！！！！！！！！あの子もやるじゃない！！！！！！！」

勝利くんのお母さんとお姉さん、だよね？

すっごい元気…、

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