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独学でずっとカメラを触り続けていたという二宮は、新歓開始直後に他のサークルには一切目もくれず写真同好会の門を叩いた変わり者だ
新歓期間ぐらいは真面目に参加しろとの先輩からのお達しで、その日数ヶ月ぶりに顔を出して部室でだらだらと過ごしていた櫻井に、入部希望だと二宮が声をかけたのが二人の出会いだった
二宮に同好会の決まり事や活動内容について説明しつつ、彼がこれまでに撮ったという写真を見せてもらううちに、櫻井はすっかり心惹かれてしまったのだった
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次の作品展に出す一枚をどうしても撮れずにいる櫻井を見かねて、気分転換にと二宮が誘ってくれたのは、電車でニ時間ほど揺られた先にある小さな港町
彼の地元だというその町は、背の高いビルが建ち並ぶものの、少し歩けば一面に広がる畑や木々の生い茂る自然豊かな森林も残っている
作品展の募集テーマである『故郷』を撮るにはふさわしい場所だった
都会の喧騒を離れ、ひとしきり写真を撮り終え満足した櫻井と二宮は、暑い夏の日差しから逃げるようにファミレスへと駆け込み、疲れた身体を休めつつ、どの一枚を選ぶかに頭を悩ませていたのだった
「ねえ翔さん、次の電車の時間まであと十分ちょいだけど、どうする？もうちょっと粘る？」
「あー・・・。いや、もう帰るよ。長居しても悪いし、十分撮れたしな」
「そう？じゃあ、行きましょ。お見送りしたげますよ」
お喋りに夢中になっていたせいで、すっかり時間が経っていることに気がつかなかった
大学は夏季休暇に入っており、授業は無いものの明日は午前からバイトが入っている櫻井に対して、二宮は特にこれといった用事も無いらしく、今日はこのまま実家に泊まるのだという
折角の家族水入らず、これ以上二宮の時間を拘束するわけにもいくまいと、帰宅の途に着くことを選んだ
櫻井の答えを聞き、二宮は一気にグラスを傾けて残りを飲み干すと、そのまま荷物を手に取り出口へと向かう
テーブルに残された伝票を掴み、櫻井もその背中を追った
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しゅり(プロフ) - きよさん» きよさん、今作も読んで頂きありがとうございます！ジャニフェスに舞台挨拶に、松本さんは大忙しの年末ですけど、是非5人でまったりな時間も送ってもらいたいですね(^^) 今年はたくさん足を運んで頂きありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。 (2021年12月31日 22時) (
レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - しゅりさん、お久しぶりです。年の瀬に仲良し五人のお話しをありがとうございます。ほっこりします！お話しのように五人で過ごしてほしいですが、松本さんは忙しいでしょうが、初めてかもしれない家での年越しを楽しんでもらいたいです。来年もよろしくお願いいたします (2021年12月30日 18時) (レス) @page31 id: cfa505a5e1 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - はるさん» 素敵な感想を頂いていたのに、すぐにお返事できず大変失礼しました。今後も不定期な更新ではありますが、楽しみにしていただければ幸いです。コメントありがとうございました！(^^) (2021年6月17日 18時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - はるさん» はるさん、コメントありがとうございました！狙い通り引っ掛かって頂けて、作者としては嬉しい限りです。私も大野くんは口数は決して多く無くても、凄くハッとする様な事を言ってたりする印象だったので、凄く共感しちゃいました。 (2021年6月17日 18時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - きよさん» ちょっと切ない雰囲気なので、好き嫌いがハッキリしちゃうかと思ってたんですが、好きだと言ってもらえて嬉しいです！なかなか感謝の言葉をお伝え出来ずにすみませんでした。不定期更新ではありますが、今後も楽しみにしていただけると幸いです(^ ^) (2021年6月17日 18時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅり
| 作成日時：2021年4月14日 20時
