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綺麗に舗装された道を、智くんと二人並んで歩く
真っ直ぐに伸びる道の先には、飲食店や宿屋が沢山あるのだと和くんが教えてくれた
宿場町までの往来が多いからだろう、車がすれ違うには十分な道幅が確保されている
別荘地という、日常からかけ離れた雰囲気を保つためなのか、道の左右に建造物は少なく、手入れの行き届いた草花が道中に彩りを添えていた
少しずつ白みがかってきた空は、新しい朝の始まりが晴天であることを予感させる
ふいに、智くんが歩みを止めた
「・・・ちょっとだけ、休憩しよっか」
指さした先にあったのは、道外れに立つ立派な大木だった
.
.
気温は高くないけれど、ずっと歩いてきたおかげで、気付かないうちにうっすらと汗をかいてしまっていた
さわさわと枝葉を揺らす風がシャツの襟ぐりや裾から入り込んで、熱をもった身体を冷やしてくれる
先に座り込んだ智くんに倣って、僕もゆっくりと隣に腰を下ろせば、ふんわりと微笑みが返ってくる
「智くん」
「ん？」
「・・・一つ、聞いてもいい？」
「うん」
柔らかな声が、躊躇う僕の背中を押してくれる
すう、と一息吸い込んで、ゆっくりと不安を吐き出した
「気持ち悪く、ない？僕・・・あの時から、何も変わってないんだ。ずっと、今日までずっと、あの日のままの姿で、あの日から終わることなく生き続けて。そんなの、普通じゃない。全然、普通なんかじゃない。他の人とは違うって、僕が一番、理解してるんだ。それでも、こんな僕でも・・・」
「好きに決まってんだろ」
「さとし、くん・・・」
言い終わるよりも早く、心配いらないのだというかのように、被せられた言葉
力強い口調
だけどそれは決して怒鳴り声なんかじゃなくて、僕への好意が伝わってくる穏やかな声色
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しゅり(プロフ) - きよさん» きよさん、最後までお付き合いいただきありがとうございました！ 出来るだけハッピーエンドを迎えられるように、と思っていたので、そう言って頂けて嬉しいです。型破りな自由奔放神父様を感じて頂けてありがとうございます笑 素敵なコメントありがとうございました！ (2021年2月13日 19時) (
レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - しゅりさん、完結おめでとうございます。アポロ様どうしたらいいか解らなくなってたんですね。ちょっとツンデレ気味？智くんの神父様は、何にも縛られない智くんならではの素敵な神父様なんだろうなと納得です。潤くんも生まれ変わって、みんな幸せで良かったです。 (2021年2月9日 20時) (レス) id: d9af776466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅり
| 作成日時：2021年1月19日 18時
