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でも、言った翔くん本人も、よく分かっていないのだろう
それ以上考え続けるよりも、一旦話を置いておく方を選んだようだ
「僕たち、アポロに連れ戻されたんだよね？」
「そうだろうな」
二人して、ぐるりと周りを見渡した
そこは、ついさっきまで目にしていた景色と同様、真っ白な石造りの広大な空間だった
ゆらり揺らめくのは、等間隔で灯された燭台の炎
高い天井の先には、夕日が沈んだ頃の薄明の空が広がっている
仰ぎ見て覗く景色が違っていたせいか、一瞬、気づかなかった
「ここ・・・聖域に来て直ぐの、目が覚めた場所だ」
「確かここだけが、唯一外の世界に繋がってるんだ。僕も、アポロに連れて来られて一番最初に着いたのはこの場所だったから。それっきり、立ち入ることも許されなかったけど・・・」
言ってから、ぶんぶんと頭を振る翔くん
暗い思考に陥りそうになるのをなんとか押し留めようとする姿に、大丈夫だと伝わるよう、きゅっと繋いだ手に力を込める
そうすれば、困ったように眉を下げながら、それでも小さくありがとうと笑ってくれた
翔くんの中に植え付けられているアポロへの畏怖は、俺が想像しているよりもずっと、根深いことを知る
悔しいけれど、アポロに対しての恐怖心から解放されない限り、本当の意味で翔くんが自由を手にすることは、できないのだろう
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しゅり(プロフ) - きよさん» きよさん、最後までお付き合いいただきありがとうございました！ 出来るだけハッピーエンドを迎えられるように、と思っていたので、そう言って頂けて嬉しいです。型破りな自由奔放神父様を感じて頂けてありがとうございます笑 素敵なコメントありがとうございました！ (2021年2月13日 19時) (
レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - しゅりさん、完結おめでとうございます。アポロ様どうしたらいいか解らなくなってたんですね。ちょっとツンデレ気味？智くんの神父様は、何にも縛られない智くんならではの素敵な神父様なんだろうなと納得です。潤くんも生まれ変わって、みんな幸せで良かったです。 (2021年2月9日 20時) (レス) id: d9af776466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅり
| 作成日時：2021年1月19日 18時
