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「あー・・・、北の方の地名だっけ？」
「ええ。虹の降る丘の、俺の隠れ家がある所です」
「これ、そこに向かってんのか」
「断っとくけど、最初っから俺が決めてた訳じゃないからね。初めは聖都の上空にいたのに、そこから勝手に北上しだしたんだよ。止め方も動かし方も、俺にはさっぱりだし。ただ、方角的にも距離的にも、今一番馴染みがあるのはそこなんです」
「そっか」
「・・・本音はね、雅紀背負ったまま、長い距離歩くのは無謀だなって思ってて。だから二人さえ良ければ、俺たちだけでもそこで降ろして貰えたらって、ちょっとだけ、期待はしてたんだ。でも、使えるの、あと一度きりなんでしょ？だったら、二人が良いように決めて。俺もそれに従うから」
「ばーか、変に気遣うなよ。それでいいに決まってんだろ。な、翔くん」
「うん、勿論」
「・・・ありがと」
良かったね、と雅紀の頬を撫でながら笑う和くん
微笑ましい光景に頬を緩めていた僕に、翔くんあのさ、と智くんが声をかけてくる
「なあに？」
「これ、動かしたのは翔くんだろ？だから翔くんが命令したら、そこに向かってくれそうじゃね」
「確かに、それは一理あるかも」
和くんにもう一度地名を聞いて、それから遥か下の大地に向かって指差しで教えてくれた大体の場所も、恐る恐る薄目を開けて確認した
ふう、と一度大きく息を吐いて雑念を吹き飛ばす
「じゃあ、やってみるよ」
「おう」
「お願いします」
ジュン、最後まで頼ってごめんね
後もう少しだけ、力を貸して
.
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しゅり(プロフ) - きよさん» きよさん、最後までお付き合いいただきありがとうございました！ 出来るだけハッピーエンドを迎えられるように、と思っていたので、そう言って頂けて嬉しいです。型破りな自由奔放神父様を感じて頂けてありがとうございます笑 素敵なコメントありがとうございました！ (2021年2月13日 19時) (
レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - しゅりさん、完結おめでとうございます。アポロ様どうしたらいいか解らなくなってたんですね。ちょっとツンデレ気味？智くんの神父様は、何にも縛られない智くんならではの素敵な神父様なんだろうなと納得です。潤くんも生まれ変わって、みんな幸せで良かったです。 (2021年2月9日 20時) (レス) id: d9af776466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅり
| 作成日時：2021年1月19日 18時
