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白い石造りのアーチが続く長い廊下を、男の背中を追いかけながら足早に進んでいく
途中で何度か角を曲がったが、見える景色は一向に代わり映えしなかった
今はどの辺りを進んでいるのかなんて、とっくの昔に分からなくなっている
俺たちだけで見つけ出そうなんて、到底無理な話だったんだなとぼんやり考えていた
「ゆっくりとご案内出来ずに申し訳ありません。ですが、聖域と外とでは時間の流れが異なるのです。アポロ様がお帰りになるまで、多くの時間が残されているわけではありませんので」
歩く速さを少し落として、振り向き様に申し訳なさそうに眉を下げる
「気にすんなよ。俺だって、こんな時にのんびり過ごそうなんて思わねえし」
.
あの後直ぐに、男は俺たちに対してジュンと名乗った
ジュンの話によれば、聖域に暮らすのはアポロの他に、翔くんと雅紀とジュンの三人だけ
ジュン自身は唄い手では無く、アポロや翔くんの身の回りの世話などを担っているのだと言う
「ところで智様。お身体の調子はいかがでしょうか」
「ん？・・・そういや、ちょっと息苦しいような感じがするかな」
大した運動量でも無いのに、さっきから酸素が足りないような息苦しさを覚えていた
何となしに胸を摩る俺を、和也が心配そうに見つめる
「和也様はいかがですか」
「俺はどうも無いですよ」
「聖域までの道を開かれたのは、和也様でお間違い無かったですね？」
「ええ、そうですけど」
「成る程・・・」
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しゅり(プロフ) - きよさん» きよさん、最後まで読んでいただきありがとうございます。中々辛い展開ばかりではありますが、少しずつハッピーエンドへ向かっているはずです。救いの手が差し伸ばされることを信じて、次章を楽しんでいただければ幸いです。 (2020年12月6日 17時) (
レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - しゅりさん、お疲れさまです。やっと会えたのに辛いですね。翔くん、自分が逆の立場だったら？大切な人の犠牲の上では嬉しくないという事も解った上で、智くんを助けたいのでしょうが、智くんには辛いだけですよね。どうにか救いの道がありますように。 (2020年11月29日 15時) (レス) id: ae2dee5c90 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - きよさん» きよさん、こちらでもコメントありがとうございます。今作の翔くんは、自己犠牲精神が強すぎるんですよね…。でもきっと、大野さんが救い出してくれるはずなので、どうか見守って頂ければ幸いです。今作も是非お付き合い下さい！ (2020年11月11日 23時) (レス) id: 9366a89cfd (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - しゅりさん、更新ありがとうございます。翔くん目線でのお話し楽しみです。でも自分を犠牲にしている翔くんは、翔くんが納得していても悲しいです。 (2020年11月11日 12時) (レス) id: ae2dee5c90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅり
| 作成日時：2020年11月10日 18時
